サンクスギビングと言えばパンプキンパイ、パンプキンパイと言えばサンクスギビング、と言っていいほどパンプキンパイはアメリカでは感謝祭のディナーからは切っても切り離せないデザートです。シナモンやクローブなどのスパイスの香りがキッチンにただようと、南カリフォルニアでさえも、秋も深まってきたな~、という感じがします。
祭日前になると、アメリカのスーパーではパンプキンピューレの缶詰が積み上げられ始めます。この缶詰のパンプキン、手軽でいいのですが結構水っぽく感じます。個人的には日本のかぼちゃのまったりとした食感と甘みがパンプキンパイにはぴったり合うように思うんです。最近ではこちらの普通のスーパーでもKabocha Pumpkinという日本のかぼちゃが買えます。ひと手間かかりますが、このかぼちゃを蒸して皮をとりピューレにして使うとなかなかおいしんです。これをやり始めてからは缶詰は買えなくなってしまいました。
アメリカに来たばかりのころは、スパイスのたくさんはいっているお菓子は苦手だったんですが、すっかり慣れて今ではクローブでもカーダモンでも何でも来い、って具合です。それでも市販のパンプキンパイはちょっとスパイスがききすぎだなと思うことがあるので、その点手作りだと自分で調節できていいんですよね。パンプキンパイミックスというスパイスも売られていますが、せっかくですから自分好みに調合しましょう。このレシピではシナモン、ジンジャー、クローブですが、オールスパイスやナツメグなどもいいでしょう。お好きな種類のスパイスをお好みの量に加減して、自分の味を作ってみてくださいね。
パンプキンパイのパイシェルにはさくさくのパイ生地もお試しください。
- パイ生地 1枚分 (別レシピ)
- かぼちゃ(蒸して身だけピューレにしておく) 1½カップ(360g)
- たまご 2個
- 砂糖 3/4カップ(150g)
- 塩 小さじ1/2
- シナモン 小さじ1
- 粉しょうが 小さじ1/2
- クローブ 小さじ1/4
- 生クリーム 1½カップ (360ml)
- 牛乳 1カップ (240ml)
- オーブンを195度(華氏375度)に予熱しておく。
- パイ生地をのばしパイ皿にしく。生地のまわりに縁飾りをほどこし、冷蔵庫で30分以上やすませる。
- パイの中にアルミ箔をしき、重石をいれて、オーブンで約12-15分、色づかない程度に焼く。
- ボールにかぼちゃ、たまご、砂糖、塩、スパイス、生クリーム、牛乳を入れ、泡だて器でよく混ぜあわせる。
- 熱のとれたパイ生地の中にかぼちゃ液を流し込む。
- オーブンを175度(華氏350度)に下げ、50分ほど焼く。ナイフを差し込んで液体が出てこなければできあがり。