アメリカ料理の本ブログ
Noriko ブログ, おいしいアメリカブログ

アメリカ料理の本

わたしがカリフォルニアで夫と二人暮らしをするようになって、とりあえず二人の間ではわたしが料理番になった。と言っても、それまでのほとんどの人生を実家ですごしていたわたしもそれほど料理ができるわけではなかった。夫は学生時代に友達と家を借り、そして日本では一人暮らしをしていたので最低限の料理はできると聞いていた。・・・が、本当におどろくほど最低限だった。なので、ときどき家で夕食を作っていたわたしの方がずっとまし、というだけで、なし崩しに食事を作る人になってしまった。

夫は以前日本に住んでいたこともあり、日本食は好き嫌いなく食べれたが、当時学生で、貧乏にもほどがあるという生活をしていたわたしたちにとって、せっかく近所にあった日系スーパーにはおいそれとは立ち入れなかった。アメリカのスーパーの野菜や肉などの基本食材は驚くほどに安い。それを日本風にアレンジして調理することがほとんどだったが、彼が大学時代から持っていたレシピ本’The Good Housekeeping Illustrated Cookbook‘を見つけてからアメリカ料理も少しは作ろうかなと思うようになった。

カリフォルニアでの最初の3年は、彼の実家が近かったということもあり、ときどき夕食をごちそうになった。働いていた義理の母は手の込んだ料理はしなかったものの良い食材をシンプルに調理した、普通においしいものだった。なので、アメリカ料理はまずい、というわたしの留学時代からの先入観は吹き飛んだ。「自分で作ればアメリカ料理もおいしくできる」と、徐々にアメリカ料理にはまっていったのだ。

それからThe Good Housekeeping のレシピ本はわたしのアメ食バイブルとなった。普段の夕食に、ホリデーに、お菓子にパン、飲み物まで。不思議なことに、はずれたことはほとんどない(全部作ってるわけではないけどね)。どれも結構いけるのだ。シンプルな手順、イラスト、そして写真付きで、初心者にとってもわかりやすく書かれている。本当に簡単に作れるものが多くてうれしい。料理の種類も多く(1400品以上!)、見つけたいレシピはたいていこの本で見つかる。

夫が持っていたオリジナルのほうはハードカバーからページが外れてしまうほど使い、しばらく新しいのを探していたが見つからなかった。新版を本屋でみつけたときはうれしくて夫と大喜びしたのを覚えている。料理に関してはど素人で、しかもアメリカ料理はまずいと思い込んでいたわたしは(確かにまずいものもいっぱいあるが)、この本からいろいろ学ばせてもらった。今、アメリカ料理も結構おいしいんだよ、と恥ずかしげもなく言えるのはこの本と出会ったおかげかもしれない。

アメリカ料理の本ブログ文中

レトロな写真もいいのよね~。

 

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