クリスマス時期になると必ず巷に出回るイタリアのクリスマスのパン、パネトーネ。箱に入って何週間も前から売っているんですが、パンなのにそんなに長持ちして・・・いいの?っていつも気になってはいたんです。何年か前に夫の実家でクリスマスの朝に(箱入り)パネトーネを使ったフレンチトーストを義理の母が作ってくれて、とってもおいしかったんですよね。でも夫の子供のときはパネトーネなど聞いたことがなかったそうです。
Yukoちゃんのパネトーネブレッドプディングも食べたいことだし、今年はがんばって作ってみるか、と思って料理の先生をしてるイタリア系の友達に、レシピをいつものように「なんかいいのない~?」って要求しました。もちろん彼女はいろんなレシピを試したようで、ベストレシピだと言ってくれたのがこれ。当然本場イタリアの味なんだろな~もしかして亡くなったイタリア人のおばあちゃんの秘伝の?とわくわくしながら、レシピを斜め読みして作ってると(そんなことしたらだめですよ~、作る前に必ずレシピは全部目を通してくださいね)Martha Sの文字が。なんじゃ、アメリカの元祖カリスマ主婦Martha Stewartのレシピかよっ!(いや、おいしいんですよ、彼女のレシピも、本当に。)
本場イタリアンパネトーネの夢はしぼみました。でも結果からいうと、おいしい。やわらかいのにフワフワじゃなくて、イーストもしっかり入ったパンなのにケーキみたいにしっとりだし。スパイスは入っていないけど、オレンジとレモンの風味がほのかに感じられる、素敵な味でした。恐るべし、いや、すばらしい、Martha Stewart。本場の味のクエストは友達にがんばってもらうとして、その間わたしはこのレシピを楽しみたいと思います。
パネトーネ型がなかったので、ここでは直径15cmのケーキ型にベーキングシートを4枚折にして、高さが10cmになるように型の側面にはって使いました。
- ぬるま湯 1/3カップ(80cc)
- イースト 小さじ4½
- 中力粉 4カップ(520g)
- 牛乳(温めたもの) 1/2カップ(120cc)
- 砂糖 2/3カップ(130g)
- たまご 4個
- 卵黄 2個
- バニラエッセンス 小さじ1
- バター(冷たいもの、小さく角切り) 3/4カップ(170g)
- 塩 小さじ1¼
- ドライフルーツ、オレンジピール、レモンピール 2カップ
- レモンの皮(すりおろし) 1個分
- オレンジの皮(すりおろし) 1個分
- 生クリーム 大さじ1
- 卵黄 1個
- ボールに小さじ2¼のイーストとぬるま湯を入れて5-10分泡が出てくるまでおく。中力粉1/2カップを入れ、かき混ぜて、かさが2倍になるまで30分ほどラップをかけておいておく。
- 小さいボールに残りの2¼のイーストと人肌の温度の牛乳を混ぜ合わせ5-10分泡が出てくるまでおく。
- また別のボールに砂糖、たまご、卵黄2個、バニラを泡だて器でかき混ぜ、そこに2の牛乳液を入れ混ぜ合わせる。
- 大きなボール(あれば電動ミキサーの)に残りの中力粉3½カップ、バター、塩を入れて、電動ミキサーで粉とバターがぽろぽろになるまで低速で混ぜる。
- そこに3のたまご液を入れ、最初低速、その後中速で生地が滑らかになるまで混ぜる。このなかに1のイースト種を入れて10分、生地がべたべたするが弾力が出るまでこねる。ドライフルーツとレモン、オレンジのすりおろしを入れてこねる。暖かい場所で2時間、生地が2倍になるまで一次醗酵させる。
- 醗酵が終った生地を打ち粉をふった台の上に出し数回こねる。生地を2分割し丸める。底と側面にベーキングシートをしいてバターをぬった直径13cmのパネトーネ型に生地を入れて45分ー1時間、生地が10cm(ここでは7cm)ぐらいの高さになるまで二次醗酵させる。
- 生クリームと卵黄1個を混ぜ、はけで二次醗酵が終った生地の上にぬる(艶出し)。
- ラックを一番下にし、205度(華氏400度)に予熱したオーブンで15分焼く。温度を175度(華氏350度)に下げ、45分ほど焼く。途中、表面が色づきすぎるようであれば、アルミホイルをかける。あれば温度計でパンを刺して、中が88度(華氏190度)になっていれば焼き上がり。
- Note: レモンピール、オレンジピールは皮の砂糖漬け。