日本でもおなじみのカスタードプリンのラテン版、フラン。メキシコや中南米諸国からの移民の多いアメリカでは、カスタード系のデザートといえばフランが一般的です。プリンよりは少し固めで、甘くまったりコッテリしたこのフラン。日本のプリンと同様、作り方は人それぞれで、いろいろなタイプのものがあります。ここでは、とにかく簡単にぱぱっと作れるようにしました。
一言にフランといっても、レシピをいろいろ調べてみると材料や作り方は人それぞれ。「え、これだと日本のプリンとほぼ同じ?」というのもあれば、ラム酒が入っていたり、オレンジ風味のものやココナッツミルクを使ったトロピカルなものなど、いろいろ。基本、卵は多め、そしてラテン系の味に仕上げる秘訣は練乳。これが、結構まったりミルキーな味のベースになってます。クリーミーでかっちり目の焼きプリンという食感が最も一般的なフランなのでは・・・と思います。
とはいえ、メキシコ人のおばちゃんに教わったレシピとかではなく、自分が食べて好きな味を目指して作ったので、これが本格派フランかどうかはわかりませんが、結構それらしい味はします。
フランは小さくラメキンで焼かれることもありますが、フラン型やパイ型、ケーキ型などで大きく焼き、取り分けて食べられることが多いです。ここでは、20cm(8インチ)の正方形のケーキ型で焼いてみました。(四角だと切り分けやすいので。)ラテン系のレストランのデザートメニューには必ずあるとても人気のデザートです。
焼き時間と冷やす時間はかかりますが、ミキサーを使えばあっという間に準備できてしまう簡単なデザートです。
- 砂糖 1カップ(200g)
- レモン汁 小さじ2
- 卵 6個
- 練乳(コンデンスミルク) 14oz 1缶 (約396g)
- 牛乳(低脂肪でないもの) 1½カップ(360ml)
- バニラペーストかエッセンス 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 生クリーム 1/2カップ(120ml)
- 鍋に砂糖とレモン汁を入れ、中火にかけて砂糖が溶けて黄金色になるまで、鍋を軽くゆすりながら煮詰める。好みのカラメル色になったらすぐに火からおろし、耐熱皿かケーキ型の底に流しいれる。
- 生クリーム以外の残りの材料すべてをミキサーに入れ、全体が混ざるまで撹拌する。ミキサーがない場合は、泡立て器で卵をよく潰し、材料を入れて全体がよく混ざるまで混ぜる。
- 最後に生クリームを入れ軽く撹拌し、1のカラメル入りの型に流し込む。
- 天板か一回り大きい耐熱皿やローストパンに型をのせ、底に熱めのぬるま湯を型の半分くらいの高さまで流し込み、175度(華氏350度)に予熱したオーブンで約45分焼く。全体が固まり、軽くゆすると中央がまだぷるんぷるんと揺れる程度が焼きあがりの目安。
- 常温で冷ましてから冷蔵庫で2時間ほど冷やす。
- 型とフランの間にナイフを通して、皿を型の上にのせてからひっくり返し、軽ゆすって型からはずす。