中身をくりぬいた皮付きじゃがいものボートに、たっぷりチーズとカリカリベーコンの乗ったポテトスキン。一昔前にチェーン店のレストランやバーなどで、ビールのお供によく見かけたアパタイザー(前菜)です。なぜか最近また復活の兆しを見せてるのか、または私のように昔懐かしくあの味を自宅で作って家ビールを楽しむおばさん達が増えているのか、あちこちでポテトスキンのレシピやバリエーションなどを見かけるようになったような気がします。
じゃがいもの種類はアメリカにもいろいろありますが、ここで使うのはラセットポテト(Russet Potatoes)という種類。アイダホポテトと呼ばれることもあります。ホクホクした食感が、ベーキング用のポテトに最も適しています。アメリカ料理でおなじみのフレンチフライ(フライドポテト)に使われるじゃがいももこの種類です。日本のじゃがいもでは男爵に似ています。
このラセットポテト、ステーキ専門のレストランなどでお肉の付け合わせに出てくる巨大なベークドポテトなどに見られるように、とっても大きいものもあるのですが、このポテトスキンではなるだけ小さな方が見かけも良く食べやすいと思います。アメリカのスーパーで購入される時は、1個ずつ山積みになっているのより、5パウンドの袋詰めの方が小さめのものが多く入っているのでお勧めします。
トッピングは、ここでは定番のチーズとカリカリベーコン。チーズはアメリカで一般的なチェダーやモントレージャックがよく合います。チェダーにベーコン、サワークリームはもうなんともアメリカンな味の組み合わせですね!彩りにはチャイブを使いましたが、万能ねぎでも代用できます。また、トッピングのバリエーションはお気に入りのチーズと具を組み合わせると、またひと味違ったシャレた前菜になったりもしますよ!ひき肉とブルーチーズや黄金色に炒めた玉ねぎなどもいいですね。水分の出る野菜系をのせる場合は、生のままでなく一度調理してからのものの方が、べったりしなくていいです。
くり抜いたじゃがいもの中身は、そのままコロッケやスープ、ポテトサラダにでもして食べてください。またはシンプルに溶かしバターに塩こしょうなんかでも美味しいです。
パリッとしたじゃがいもの皮に、少しまだ内側に残っているホクホクポテト、そしてとろ〜りチーズにカリカリベーコン。ビールのお供に最高です!
- じゃがいも 8個
- サラダ油 適宜
- ベーコン 6−8枚
- 塩 適宜
- 黒こしょう 適宜
- 好みのチーズ(溶けるタイプのもの)300g (または好みの量)
- サワークリーム 1/2カップ
- チャイブ(または万能ねぎ)
- じゃがいもをよく洗い、水気を拭き取る。じゃがいもの表面をフォークで数カ所軽く突き刺して穴をあけ、表面に軽くサラダ油を塗る。天板にのせ、摂氏205度(華氏400度)に余熱したオーブンで45分から1時間、串がすっとささる程度になるまで焼く。
- じゃがいもを焼いている間に、ベーコンをフライパンでカリカリになるまで焼き、細かく刻んでおく。チーズも削っておく(シュレッドタイプの場合は必要なし。)チャイブ(または万能ねぎ)はみじん切りにしておく。
- 粗熱をとった1のじゃがいもを縦半分に切り、スプーンを使って中のじゃがいもをすくいとる。(すくいとったじゃがいもは、コロッケやスープなどに利用して。)
- 3のじゃがいもの裏表にはけなどを使って軽くサラダ油を塗り、全体に塩こしょうをして天板に切り目を上にして並べる。温度を230度(華氏450度)に上げたオーブンで10分焼く。
- いったん取り出し、じゃがいもの中にチーズを適量入れ、ベーコンをのせて、再びオーブンに戻し、チーズが溶けるまでさらに5分ほど焼く。
- オーブンから取り出し、サワークリームとチャイブをのせ、熱々をいただく。