フライドポテトがアメリカではフレンチフライと言われることは、日本でもご存知の方は多いと思いますが、ホームフライと聞いてわかる人はどれだけいるでしょうか?アメリカのレストランで朝食を頼む時に、お店の人に「ハッシュブラウンorホームフライ?」って聞かれて、「はあ〜?」と目を丸くし、馴染みのある「ハッシュブラウン」を選ぶ人も多いはず(私がそうでした。)ホームフライとは、角切りにしたじゃがいもをフライパンでカリッと炒めた朝食の付け合わせ用のポテトで、ホテルの朝食ビュッフェなどでも必ず見かけます。一目見れば「あ〜、これね!」って思う、定番の朝食用ポテトです。
忙しい平日は、シリアルやヨーグルトとトーストだけなどで簡単に朝食を済ませてしまうアメリカ人も、週末にはボリュームたっぷりなアメリカンブレックファーストを時間をかけてゆっくりと楽しみます。人気のある朝食をサーブするレストランなどでは、朝から長蛇の列ができるほど。どこどこのパンケーキが美味しいだの、日曜日のブランチビュッフェはどこが充実してるだの、オンラインのレビューサイトなどでかなり詳しく調べて、週末の朝ご飯に気合いを入れて備えるいる人達も多くいます。
我が家は、いくら美味しいレストランであっても、週末の朝から支度して外のレストランで並んで朝食を食べに行くという辛抱強さがないメンバーなので、週末の朝食はゆっくり家で食べます。私と娘はパンケーキやワッフルなどの甘い系の朝ご飯が大好きなのですが、夫と息子はソーセージやベーコンなどの肉食系。そこに卵料理とポテトなんかが入ったフルブレックファーストとくれば、いくら昼まででも寝ていたい夫でさえ、匂いで起きてきます(笑)。
今日は久しぶりに私が早く起きたので、オールアメリカンブレックファーストを作ってみました〜♪ と言っても、普段とあまり変わらないかもですが、平日にホームフライが登場することはまずないので、我が家にしては贅沢ブレックファーストです。
ホームフライですが、ハッシュブラウンがじゃがいもを削って焼くのに対し、こちらは角切りか薄切りを表面がカリカリになるまで焼きます。ここでは、具は玉ねぎのみじん切りだけで味付けもシンプルですが、赤や緑のピーマンが刻んで入っていたり、味付けもスパイスたっぷりなところもあったり、各家庭でいろいろバリエーションがあるようです。フレンチフライと同様に、みんなこのポテトの上にケチャップをかけて食べたりします。
作り方のポイントは、フライパンで根気よくじゃがいもの水分を飛ばすこと。調理時間を短くするために、前もって電子レンジでじゃがいもを柔らかくしますが、だからといって油と絡める程度にさっと炒めてしまうだけでは、べとっとしておいしくないです。いったん油が回ったら、少し混ぜるのをやめてフライパンでポテトの全面に焼きめがつくようにゆっくりと焼きます。そのうち水分が飛んでぱらっとしてくるので、そこまで焼いてください。少々玉ねぎが焦げても、それはそれで美味しいですよ!そんなことしてるうちに、着替えてレストランに到着できそうですが、家で作りたてのホームフライはまた格別。卵料理とソーセージやベーコン、カリカリに焼いたトーストを添えれば、アメリカンブレックファーストの出来上がりです!
- じゃがいも 3個(約500g)
- サラダ油 大さじ1
- 玉ねぎ 1/2個(粗みじん切り)
- 塩 小さじ1/2(または適量)
- こしょう 適量
- (好みで)粉末パプリカ 適量
- じゃがいもをよく洗い、皮付きを1-1.5cm 角に切る。耐熱皿に入れてラップをして電子レンジで4-5分調理する。
- フライパンにサラダ油を入れて熱し、玉ねぎをさっと中火で炒める。
- 1のじゃがいもを加え、油がまわる程度にさっと混ぜた後、混ぜるのやめ、すべての表面に焼き色をつけるように時々表面を返しながら焼く。水分が飛んでぱらっとするまで15分ほど焼く。
- 塩こしょうとパプリカをふり、全体を混ぜ合わせて火から下ろす。