クッキー

おいしいフォーチュンクッキー

新年におみくじを引く習慣がないアメリカですが、年中を通してみんなが楽しみに引くおみくじがこれ、フォーチュンクッキー。パリッとしたシンプルなお煎餅の中におみくじが入っているもので、これを食べたくない人でも占い見たさで必ず開けてしまいます。アメリカ中のどのチャイニーズレストランに行っても、食後の口直しにお勘定と一緒に必ずといっていいほど出てくるクッキーです。

中国が発祥なのかと思われがちなこのクッキー、実は日本の辻占煎餅が由来だそうで、戦前に日本人によってアメリカはサンフランシスコで初めて紹介され、そこからアメリカ全土へと広まったそうです。それも、第二次大戦前後という状況でしたので、日本食レストランではなく、アメリカにはどこにでもある中華料理店の間で広まったんでしょうね。今も、サンフランシスコのチャイナタウンにフォーチュンクッキーの工場があるようです。

アメリカにいても何かとよく口にする中華料理。レストランに行ってもテイクアウトにしても、必ずこのフォーチュンクッキーがついてくるので、家で作ることは今までなかったのですが、これがなかなか奥が深い!レシピはいっぱい出回っていて、「これって洋菓子でしょう。。。」というようなバターたっぷりのものや、焼いても冷ましても固くならないケーキみたいなものや、ふにゃふにゃになったりゴムみたいになったり。。。いくつレシピをトライして、実験してみたことでしょう。新年から久しぶりのブログですが、実はここんところ毎日のようにフォーチュンクッキーの研究をしてました(笑)。

5、6回テストしてみて、最終これはいけるというのがこのオリジナルレシピ。実はめっちゃシンプル。バターもオイルもいりません。卵白と砂糖と粉のみ。風味付けには好みのエッセンスを。水や牛乳、クリームなんかを入れると、生地がパリッとしなかったので、これもやめました。

最初なれない間は失敗しがちなんですが、慣れると本当に簡単で作るのも楽しいです。失敗しないポイントを以下にあげておきますね。

  1. 高温のオーブンで短時間でぱりっと焼くのが香ばしく仕上がるポイント。オーブンの機種によって焼き時間が違ってくるので、タイミングがわかるまでは焼き上がり間近にオーブンの電気をつけて焦げないように注意します。焼きが浅すぎてもかちっとしないので、周囲にのみ焼き色が付く頃にすぐに取り出します。
  2. 焼き上がり後、オーブンから取り出すとすぐに形成しないと固まってしまうので、素早く!慣れるまでは、1回につき天板に2個。慣れてからでも最高で4個くずつくらいが限界です。
  3. マグカップなどのふちを使って形成し、すぐにミニマフィン型か卵ケースなどにいれて形をキープします。とにかく「素早く!」が肝心なので、それらすべてのものを用意万端の状態で生地をオーブンに入れてください。
  4. オーブンから出してすぐは柔らかいクッキー生地も、冷める過程ですぐに固くなります。素早く形成した後はそのまま固くなるまで冷まします。でも、すぐに湿気るタイプのクッキーでもあるので、冷めた後は缶や袋に移してできればその日のうちに食べてください。

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)新年から、ちょっとフォーチュンクッキーオタクになりつつありました。子供達も、最初は調子良く味見していましたが、「また、フォーチュンクッキー〜??」と文句を言うようになり、今は誰も見向きしてくれません。失敗作が続いたからでしょうが、最後に出来たのはとっても美味しいのにね〜。夫が一人、いろいろ味見しては批評をして協力してくれてました。

フォーチュンクッキーのフォーチュン(占い)のテキストは、自分のオリジナルを手書きしても楽しいでしょうし、オンラインで検索すればいろいろサンプルが出てきました。冗談まじりの占いを入れてパーティーに出したり、バレンタインデー用に作って中に告白を入れるってのも良いでしょう。焼いて冷ましてから、チョコがけにしたり、ここではアーモンドエッセンスを使ってますが、バニラやシナモン、紅茶や抹茶の風味にするのも良いかもです。

おいしいフォーチュンクッキー
分量: 6個分
 
材料
  • 卵白 1個分
  • 砂糖 大さじ3
  • 強力粉 大さじ3
  • アーモンドエッセンス(またはバニラエッセンス) 小さじ1/4
作り方
  1. オーブンを摂氏205度(華氏400度)に予熱する。6cm x 1-2cm のおみくじを6枚(またはクッキーの個数分)用意する。
  2. ボールに卵白を入れて軽くときほぐし、砂糖を加えて泡立器で白くもったりするまでよく混ぜる(2−3分ほど。)電動ミキサーを使うほどでもないです。
  3. 2に強力粉とエッセンスを加えてよく混ぜ合わせる。
  4. 天板にベーキングシートを敷いて薄くサラダ油(分量外)を塗り、余分な油を拭き取る。または、シリコンマットを使うと便利。3の生地を大さじ1ずつ、8−9センチの円形に広げる。スプーンの背を使って、クレープを作る時の要領で薄く均等に広げる。
  5. 予熱しておいたオーブンで、7−9分(オーブンによって違う)、周囲に焼き色が付くまで焼く。
  6. オーブンから取り出し、すぐに1枚をフライ返しなどを使って布巾の上に表面を裏表に返してのせ、中央におみくじをのせて半分に折る。すぐに手にとりマグカップの淵を使って両端を中央に寄せて形成する。そのまますぐにマフィン型か卵ケースなどにいれて冷ます。
  7. 完全に冷めたら、密封できる容器に移す。

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ1

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ2

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ3

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ4

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ5

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ6

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ6、マグカップの淵で形成。でも、実はこれ写真を撮るのにモタモタしていたので失敗です。折り曲げる前に固まってしまって、表面が既にパリパリになってます。下の写真が成功例。

おいしいフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)

ステップ6

 

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