アメリカで90年代にすごく流行ったチョコレートラバケーキ。温かいチョコレートケーキの中からチョコレートソースがとろりと出てくるデザートです。(ラバ(lava)は「溶岩」という意味。)日本ではフォンダンショコラとして知られています。アメリカでは一時、レストランのデザートメニューに必ずラバケーキ、料理雑誌を見ればラバケーキのレシピ、と、犬も歩けば・・・という感じでした。
ところがわたし、食べたことがなかったんです、そのチョコレートラバケーキ。デザートはできれば冷やしたもののほうが好み。そして、チョコレートケーキやチョコレートアイスクリームはかなり気が乗らないとオーダーしない、作らない(チョコレート自体は好きなんですけどね)。なので、温かくてチョコレート味という二重苦を乗り越えられずにかれこれ20年近く・・・(20年って、全然興味ないんやん)。でも、今年はバレンタインデーに何か変わったものを作ろうと思って、この(元)大人気ケーキに挑戦です。
ところがいろんなレシピをみていくと、このケーキの「ラバ」部分って、純粋なチョコレートソースじゃないってことに気がついたんですよね。チョコレートケーキの生地の半焼けでまだ固まっていないところをチョコレートソースだと言ってるんです(怒)。・・・許せません。そのチョコレートソースの中には卵も、小麦粉も、入ってるのよね(いや、カスタードソースってそんなもんですけど・・・)。絶対許せません、生焼け、不純物、断固反対!
でも、今回ラバケーキを作ろうと思ったきっかけの、Epicurious というサイトのチョコレートラバケーキにはチョコレートトリュフ(ガナッシュ)が真ん中に仕込んであったんです。トリュフが溶けてチョコレートソースに・・・これならいける、と思っていたんですが、再度サイトに戻ってみると、そのレシピは検索不可能になっていたのです。ところがネットには同じ悩みを抱えている人がいるもので、彼女もまたEpicurious のラバケーキを探していました。そして、それが見つかるまでの代替レシピとして、似ているレシピを載せてくれていました、親切~。
そんなこんなでできたチョコレートラバケーキ。お味のほうは、簡単なのになかなかおいしいかったです。でもわたしはやっぱり冷やしたほうが好きですけどね~。とろ~りチョコレートソースを楽しむなら出来立てを、バレンタインデーに是非お試しください。
- ***ガナッシュ***
- チョコレート(細かく刻んだもの) 115g
- 生クリーム 150ml
- オレンジリキュール 小さじ1-2
- ***ケーキ***
- チョコレート(刻んだもの) 170g
- バター(角切り) 1/2 カップ(115g)
- たまご 3個
- 砂糖 1/2 カップ(100g)
- 薄力粉(ふるっておく) 1/3 カップ(45g)
- ガナッシュを作る。生クリームを鍋で沸騰直前まで温める。刻んだチョコレートの上に熱い生クリームをかけ、1-2分置く。へらで滑らかになるまで混ぜる。リキュールを入れて混ぜ、冷蔵庫で1時間以上冷やす。大さじ1の量を3-4cmのディスク状に形作り、使う直前まで冷やしておく。
- ケーキ生地を作る。チョコレートとバターをボールに入れて、湯煎にかけて溶かし、冷ましておく。
- 卵と砂糖を白っぽくもったりするまで、ミキサーであわ立てる。2のチョコレートを切るように混ぜいれる。薄力粉を入れ、さっくりと混ぜる。
- ラメキン(ココット)の半分くらいの高さまでケーキ生地を入れ、大さじ1ほどのガナッシュを真ん中に置く。その上からケーキ生地をラメキンの3/4の高さになるくらいに入れる。
- 天板にラメキンをのせ、175度(華氏350度)に予熱したオーブンで15-20分焼く。