アメリカのイタリアンレストランで必ずメニューにある鶏料理、チキンマーサラ。ソテーした胸肉をマーサラワインとマッシュルームのソースで絡めた、大好きな一品です。イタリア料理のお店に行くと、わたしは大抵パスタやらピザを頼むのですが、「粉もん」が食べたくないときも稀にあり、そんなときに注文するのがこれ。コクはあるけどしつこくない、イタリアンの中のお気に入りです。
マーサラワイン(マルサラワイン)はシシリア島特産のイタリアワイン。辛口と甘口があり、甘口はカクテルにしたり、食後のデザートワインとして飲んでもおいしいものですが、料理に使われることが多いようです。ここで使うのも甘口のほうで、煮詰めてとろっとなった甘みが鶏肉に良く合います。
鶏の胸肉というと料理の仕方によってはぱさついたりしやすいので、わたしもいつもは熱を少しくらい加えすぎてもジューシーなもも肉を使いがちです。胸肉のほうが断然ヘルシーなんですけどね~。厚みのある胸肉に完全に火をいれようと長時間加熱しつづけると、かたく、ぱさぱさで味気のないものになってしまいます。それを避けるためには、ブライン(塩水につける)するか、短時間で調理するかの必要があるのです。その点、鶏胸肉をたたいて薄くのばして短時間でソテーするチキンマーサラは、ぱさつきも全くなく、やわらか。ソースには絡めるけど、決して煮込みません。時間も短くてできるので、忙しい日の夕食にもぴったり。
いつもはレストランで食べる味も、家で簡単に作れます。どうぞお試しあれ!
レシピはThe America’s Test kitchenを参照。
- 鶏胸肉 4枚
- 塩・こしょう
- 小麦粉 1/2カップ(65g)
- オリーブオイル 大さじ2-3
- パンチェッタ(またはベーコン、みじん切り) 100g
- マッシュルーム(スライス) 225g
- にんにく 1かけ
- トマトペースト 小さじ1
- マーサラワイン 1½カップ(360cc)
- レモン汁 大さじ1½
- バター(3つに切ったもの、冷たいまま) 大さじ3
- パセリ(みじん切り) 大さじ2-3
- 鶏肉をたたき、1cmの厚さにする。塩・こしょうをし、小麦粉をうすくまぶす。
- フライパンにオリーブオイル大さじ1-2を入れて熱し、中火で10分ほど焼き色がつくまで両面焼く。取り出しておく。
- 同じフライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、パンチェッタを2-3分炒め、マッシュルームを加えさらに7-8分炒める。にんにくとトマトペーストを加えて1分加熱し、マーサラワインを入れて、8分ほど煮詰める。
- レモンジュースを加え、冷たいバターを1個づつ泡だて器でソースに混ぜこむ。
- 鶏肉を肉汁ごとフライパンに入れ、ソースをよく絡ませる。仕上げにパセリをふりかける。