車で1時間弱走るともうそこはメキシコの国境、という南カリフォルニアのこれまた南に長く住んでいると、メキシコ料理に出くわす機会がたくさんあるんですよね~。ファーストフード、レストランはもちろんですが、メキシコの食材も豊富なので、家でも簡単にできるタコスやブリトーなどのメキシコ料理がよく食卓に上がります。
メキシコの主食のひとつ、トルティーヤももちろんスーパーのパン売り場に必ず置いてあります。トルティーヤには小麦粉でできたフラワートルティーヤと、とうもろこし粉のコーントルティーヤの2種類がありますが、料理によって使い分けたり、好みで選んだりします。わたしはタコスにするなら断然フラワートルティーヤ。コーントルティーヤは調理用にはいいけど、具をまいてそのまま食べるにはちょっともそもそする感じがするような。フラワートルティーヤは、食感がモチモチしていてわたし好み。やわらかく、具を包むのにちょうどいいしなやかさです。
市販のトルティーヤは値段もお手ごろ、簡単に使えて、言うことなし。・・なのに、なぜわざわざ手作りする必要が・・?って感じですが、ま、お近くにおいしいトルティーヤが売っていればもちろん買って使えばいいんですよ(また、身も蓋もないようなことを・・)。わたしもず~っと市販品を使っていましたから。でも、しばらく前に近くのスーパーで買ったトルティーヤ、今までは全く気づかなかったけど何だか変なにおいが・・・。何かな~、って考えていて、思い浮かんだのが、ペンキ。絶対ペンキのにおい!わたしがくんくん嗅ぎまわって、臭い臭いと言っている横で、夫もこどもも、「はぁ?」っていう顔してましたけど(いつものことだ、と思ってたはず)。当たり前ですが、市販品にはいろんな添加物が入っていて、トルティーヤも然り。分かっていても、手軽さには勝てず、今まで過ごしてきたんですが。
作ってみると意外と簡単。手作りパンと同じくそんなに日持ちはしないけど、焼きたてはとてもおいしい手作りトルティーヤ。友達からトルティーヤプレスなるものを借りて、使ってみるとあっと言う間にトルティーヤが!でも、ちょっと厚すぎて、ピタブレッドみたいな仕上がり。やっぱり麺棒でやったほうがいいみたいです。ってなわけで、安心、安全、ペンキの臭いなしのフラワートルティーヤ、お試しあれ!
- 中力粉 2カップ(260g)
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 塩 小さじ1/2
- バター(室温) 大さじ4(60g)
- ぬるま湯 3/4カップ(180cc)
- 中力粉、ベーキングパウダー、塩を大き目のボールに入れ、よく混ぜ合わせる。
- バターを1のボールに入れて、小さい粒々になるまで、切るように混ぜる。ぬるま湯を加えて混ぜ、ひとつにまとめる。
- 打ち粉をふった台の上で弾力が出るまで5分ほどこねる。12等分にし、丸める。ラップをかけて15-20分置いておく。
- 生地を麺棒で、できるだけ薄く、直径18-20cmぐらいにのばす。ノンスティックのフライパンで片面1-2分で両面焼く。焼きあがった生地にはすぐにタオルを被せて、残りの生地を同様に焼く。