アメリカで人気のチェダーチーズクラッカー、チーズイット。どこのスーパーにでも売っている、ジャンクフード。揚げていないっていうだけで、勘違いしちゃう人もいますが、正真正銘のジャンクです。小さな正方形でギザギザの縁がトレードマーク。色は鮮やか過ぎるオレンジ色で、たいそう体に悪そうです(笑)。カロリーも塩分も非常にに高く、高血圧の人が食べようものならやばいことになるんじゃないかと・・・。なのにこの強烈なチーズ味、時々食べたくなるんですよね~。コスコ(コストコ)で個包装のチーズイットを箱買いし、子どもの友達におやつにだすと、「これってすごいカロリーだよね」という指摘が。見てみるとスナック用の小袋なのに200カロリー以上も・・。まだ小学生なのに、わたしより健康意識が高い・・。それ以来、子どもには食べさせず、大人のおやつになったのでした(って、やっぱりお前が食べるんかいっ!)。
ある日いつものようにネットサーフィンしていると、目に留まったのが手作りバージョンのチーズイットレシピ。へ~、こんなものも手作りできるんだ~、と感心しながらレシピを読んでいくと、聞いたこともない材料、アナトーシード。なんじゃそりゃ、と、またネットで調べると、メキシカンやカリビアン料理によく使われるスパイスとのこと。これは以前フロリダに住んでいたYukoちゃんなら知ってるかな~、と思って聞いてみました。「ねぇねぇ、ラテン料理に使われる、着色料というか、スパイスというか・・・」と質問し始めたところで、「アナトーシードやろ。うちにあるよ。持って帰り。」だって。さすが、ラテン料理研究家!(本人はそんなこと言ってませんけど、ぐふっ) しかも、すでにサイトに載せている彼女のキューバ料理レシピ、アロスコンポヨにも入ってるって言うし。スパイスについては文中で触れてあるし。ガーン。知らんかった。ごめん。ま、そんなアナトーシード、わたしはパウダー状で買ったんですが、着色料だとばかり思っていたら、意外にかおりも強く・・。チーズイットってこんな匂いしないけど大丈夫かなぁと心配でしたが、焼いてみると全然大丈夫でした。メキシカンスパイス売り場においてるはずですが、もし見つからなかったら、省いても大丈夫です。
使うチーズの種類は、チェダーチーズなら何でもいいですが、マイルドよりは香りと味の強いシャープの方がおいしいと思います。わたしはちょっとはりこんで、長期熟成させたエイジドチェダーを使ってみました。濃厚なチェダーの風味がたまりません。でも塩分が多いので、塩加減を少なくしたほうがいいかもしれません。生地にしっかり混ざるように、できるだけ細かく削ったものがいいでしょう。ただ、チェダーはすぐにやわらかくなってしまうので、削っているうちにぐにゃぐにゃになる恐れが。半冷凍くらいにしておくと削りやすいかも。
とりあえず、手作りということで、人工的な添加物は入っていませんが、カロリーはどうなってるのかは計算していません・・・。結構な量のチーズがはいっていますから、市販品とあまり変わらないかも(悲)。それでも(いや、それだから)おいしいチーズイット。おうちでお試しください!
- 熱湯 1/4カップ (60cc)
- アナトーパウダー(annatto/annato) 大さじ1
- シャープチェダーチーズ (細かく削ったもの) 1½カップ (170g)
- バター 大さじ4 ( 室温に戻したもの) (60g)
- 中力粉 1/2カップ (70g)
- コーンスターチ 大さじ2
- 塩 小さじ1/2-1 (チーズの塩気によって調整)
- 黒こしょう 少々
- 熱湯とアナトーパウダーを混ぜて10分ほどおいておく。濾して液体を残す。
- チェダーチーズとバターをミキサーでクリーム状になるまで混ぜる。
- 中力粉、コーンスターチ、塩・こしょうを混ぜ合わせて、2のボールに入れて、30秒混ぜる。1のアナトー液を大さじ2加え、生地がまとまるまで1分ほど混ぜる。冷蔵庫で30分休ませる。
- 打ち粉をふった台の上で生地を1-2mmに薄くのばす。ラビオリカッターで2cm角の正方形に生地を切る。生地の真ん中に箸などで穴をあける。
- ベーキングシートを敷いた天板の上に生地をのせ、175度(華氏350度)に予熱したオーブンで約12-15分焼く。