アメリカ料理といえばハンバーガー、そしてここカリフォルニアでハンバーガーと言えば、IN-N-OUT Burger(イン・エヌ・アウト・バーガー)。カリフォルニアが誇る人気のハンバーガーショップです。このサイトでまだ紹介していなかったのが不思議なくらい、ここのハンバーガーは美味しい。というか、きっと私にとってはあまりに定番化しているバーガーショップなので、今まで書くこともなかったんでしょうね。どうせファーストフードでしょ?と思われる方、いえいえ違います。お肉もパンもポテトも冷凍品や添加物は一切使わず、良質の材料で、オーダーされてから作られるハンバーガーは一級品。店側も客達もこだわりを持って作る&食べるハンバーガーショップなのです。
アメリカではハンバーガーショップはどこでもありそうで、もちろん日本でもお馴染みのフランチャイズの大型チェーン点なんかはどこでもあるんですが、IN-N-OUTはありそうでない。それでも、みんな場所を地図で検索し、少々ドライブしてまでIN-N-OUTで食べるんですよね。お昼や夕飯時になると、店内もドライブスルーも長蛇の列。オーダーを受けてから作られるハンバーガーなので、ファーストフードというよりは結構待ち時間もかかるんですが、それでもみんなここへ来る。通りの向かい側にある他のハンバーガーショップががら空きであっても、みんな諦めない。並んで待ってでも食べる。アメリカ人も、美味しいものには実はとってもこだわります。
南カリフォルニアに1940年代にオープンして以来、西海岸を中心に店舗は展開されているようですが、このお店は店員さんや店内の雰囲気からして他のお店とは違うんです。いわゆるフランチャイズ店で、やる気なく働いている店員たちとは違い(はい、やる気ない人、本当に多いんですよ。。。)、IN-N-OUTの店員さん達はみなさん明るく礼儀正しく丁寧。店内も綺麗だし、カウンターから見えるキッチンでは50’s風のユニフォームを着た店員さん達がフライドポテトにする生のじゃがいもを切っていたり、焼き上がったハンバーガーに新鮮なレタスとトマトをのせていたり、流れ作業がきっちりできているのがよくわかります。こういうところもやはり客は見てるんですね。いつ言っても気分良く食べられる店が、実はファーストフードのこのお店だったりもします。
ここで撮った写真は、先日日本から遊びに来ていた父を連れて食べに行った時のもの。ちょうど私達の親の世代の大半がそうであるように、ファーストフードは一切食べたがらない父。ハンバーガー自体、70数年の人生で何回食べただろう?と言っても過言ではないほど。南カリフォルニアからヨセミテへ向かう道中、いわゆるアメリカのロードトリップ(ドライブ旅行)で、ハンバーガー食べないわけはないでしょう〜!ということで、連れて行ってみたのです。(というか、IN-N-OUTファンのマイファミリーと4対1でノーチョイス?!)最近はスマートフォンの存在で、ドライブ中でもどこに何があるのかすぐにわかるので便利になりました〜。ちょっと前までは、「IN-N-OUTで食べようね!」と言いながら、走っても走っても看板が出てこないので、仕方なく諦めて他店でおいしくないバーガーを食べた後、高速道路に戻った後5分としないうちにIN-N-OUTが出てきて、「しまった〜!!」と後悔したことが何度あったことか。
さて、初めてファーストフードのハンバーガーを食べた父の感想は一言、「うまいなあ。」そりゃあ、うまいでしょ。IN-N-OUT ですから。ここのメニューはとってもシンプル。ハンバーガーに、チーズバーガー、そしてハンバーグとチーズが2倍ずつのダブルダブル。あとはフライドポテトにドリンクのみ。知る人ぞ知る裏メニューなんてものもあるんですが、要は美味しいものはシンプルでよし。なので、オーダーとってすぐに作れるんでしょうね。
日本や遠くにお住まいの方も、アメリカ西海岸へお越しの際は是非トライしてみてくださいね!