朝食やおやつに、アメリカではかなり一般的なマフィン。数ある種類のマフィンの中で、あまりメジャーではないように思われがちだけれど、昔から根強い人気で定番化しているのがレモンポピーシードマフィン。レモン風味の生地にポピーシード(ケシの実)をたっぷり混ぜ込んだ、甘酸っぱく香り豊かなマフィンです。
私が初めてレモンポピーシードマフィンに出会ったのは、その昔、留学生としてアメリカの大学に初めて来た頃。つたない英語で授業についていくのが大変だった頃、キャンパス内のカフェで勉強のお供にと、コーヒーとマフィンをよく買ったものでした。今のようにスターバックスなどのアメリカ系カフェが世界進出するもっともっと前のことでしたから、アメリカのカフェに並ぶジャンボサイズのマフィンや、手のひらサイズのクッキーなどは、それはそれは新鮮だったのです。アメリカのとっても甘くて大きなマフィンは、学生の私にとっては貴重なエネルギー源であり、そして勉強の合間にちょっとほっこりできるComfort Food だったのです。甘酸っぱいレモンと、日本ではどちらかというとあんぱんや和菓子に使われるケシの実のコンビネーションがたまらなく好きでした。
そしてその後大学を卒業し、社会人になり、結婚して出産し、どんどん年を積み重ねるにつれて、レモンポピーシードマフィンの存在をす〜っかり忘れていたのです。なんでだろう。何年も食べてない!それもカフェで売ってないわけないんですよ。スーパーに行けば、レモンポピーシードマフィンミックスたるものも並んでいるし、子供ができてからは何度も家でマフィンは作っているはず。でもどうしてだか、それはブルーベリーマフィンだったり、ブランマフィンだったり、チョコチップやドライフルーツを入れてみたり。。。ズッキーニや人参なんかも入れたりするくせに、なぜだか私の中でその存在をす〜っかり忘れられてしまった、レモンポピーシードマフィン(涙)
先日、急に思い立って、そして思い立ったらどうしても(すぐに)食べたくなって、それも手作りしたくて、急いでケシの実買ってきて作りました!レシピはいつも作っているようなのをベースで、念のためCooks Illustrated レシピ集を参考に。マフィンなので、簡単混ぜるだけです!さて焼き上がったマフィン、やっぱり好きだわ〜、この味。アメリカ人の主人も「最後に食べたのはいつだか覚えてない。」と言うし、子供達はなんと生まれて初めて食べる味!レモン好きの我が家で、こんなことがあるとはね〜と思わず感心。お味は、子供達にも大好評。瓶入りのポピーシードはまだまだ残ってるし、材料は常に揃っているものばかりだし、これから我が家の定番マフィンになりそうです!
- レモンの皮(磨り下ろし)小さじ2(レモン大2個分ほど)
- 中力粉 2カップ (260g)
- ベーキングパウダー 小さじ2
- 塩 小さじ1/2
- ポピーシード(ケシの実)大さじ2
- バター ½カップ(120g)
- 砂糖 1カップ(200g)
- 卵 2個
- プレーンヨーグルト1/2カップ (120ml)
- 牛乳 大さじ2
- レモン汁 約1/4カップ
- 砂糖 約1/4カップ
- レモンの皮、中力粉、ベーキングパウダー、塩、ポピーシードをボールに入れて混ぜ合わせる。
- 別のボールに、室温に戻したバターと砂糖を入れ、電動ミキサーで白っぽくなるまで混ぜる。(2−3分)
- 卵を1つずつ入れてさらに混ぜ、ヨーグルトと牛乳を入れて混ぜ合わせる。
- 1の粉類を加えてさっと混ぜ合わせる。
- マフィン型にバターを薄く塗るか紙カップを敷き、生地を均等に入れる。
- 摂氏190度(華氏375度)に予熱したオーブンで25分から30分焼く。
- 小鍋にシロップ用のレモン汁と砂糖を入れ少しとろみがつくまで煮たせる。焼きたてのマフィンに熱いシロップをはけで塗る。