以前ブログで紹介した、料理雑誌Cook’s Illustrated、これがなかなか使えるんです・・・というお話だったのですが(こちら)。この雑誌の編集長が司会の料理番組、America’s Test Kitchenというのもアメリカの国営放送PBSでやっていて、そこから派生した料理本もたくさん出版されています。ここの雑誌を何冊か定期購読しているのと、時々雑誌の特別版も出たり、そして夫が知らぬ間にレシピ本やDVDを注文してたりと、うちにはこの会社から出ているものがなんだかよく送られて来るんです。どのレシピがどこに載っていたかわからなくなってしまうんですが、とにかくその中の一つに載っていたのがこのクリームチーズパウンドケーキレシピなのです。パラパラとページをめくっていると、丁度たべたいな~と思っていたパウンドケーキだったので、早速作ってみました。
パウンドケーキって簡単そうで、意外に「これだ~」と思える味に出会うことができないんですよね。アメリカのスタバや他のコーヒーショップに売っているパウンドケーキは結構はずれなことが多いかも。ドライだったり、歯ざわりが悪かったり、風味が良くなかったり。$3も払ってはよく後悔してます(じゃ、いい加減買うのよそうよ・・・)。家で作るにしても、普通はどのレシピがおいしいのかいろいろ試して見なければならないんですが、Cook’s Illustrated にしても、America’s Test Kitchen にしても完成するまでにプロが何度も試作したレシピなので、好みが合う合わないはあるにせよ、まぁとりあえずは間違いのないものばかりなのです。
この雑誌や本のレシピには必ず前書きがあって、レシピの完成までの苦難の道のりが詳しく書かれています。パウンドケーキによくある問題は、重たすぎること、生地が糊化すること、目の粗さなど。このパウンドケーキレシピはその一つ一つが丁寧に解決されていってます。わたしが以前から特に気になっていた生地の糊化は、温度をかなり下げることで避けられるとのこと。自分で 実験していたら時間も材料もどれほど無駄にしただろうと考えると、本当にありがたいレシピです。・・・とは言いつつ、勝手にたまごの数は変えちゃっ たりしてるんですけどね。せっかくの完全完成レシピを変えるとは・・・全く持って不届き者です(だって卵白と卵黄分けるのめんどくさいんだも~ん)。オリジ ナルレシピを楽しみたい方は下記の全卵5個ではなく是非とも全卵4個と卵黄2個でお試しください(うん、絶対そのほうがいいよ)。
- 薄力粉 3カップ (390g)
- 塩 小さじ1
- たまご 5個
- 牛乳 ¼カップ (60ml)
- バニラエッセンス 小さじ2
- 砂糖 3カップ (600g)
- バター 340g (室温に戻す)
- クリームチーズ 170g (室温に戻す)
- オーブンを150 度(華氏300度)に予熱しておく。クグロフ型(12カップ)にバター(分量外)をよくぬり、そこに小麦粉(分量外)をふって準備しておく。
- ボールに薄力粉と塩を入れてふるい合わせておく。別のボールにたまご、牛乳、バニラを合わせかき混ぜておく。
- スタンドミキサーのボールに砂糖、バター、クリームチーズを入れ、白っぽくふわっとするまで3分ほど中速でかき混ぜる。そこに2のたまご液を加え低速でよく混ぜ合わせる。準備しておいた粉を3回に分けて加えていく。最後にへらで全体をよく混ぜる。
- 生地を型の中に入れ、表面を平らにならす。気泡を抜くために生地を入れた型の底をとんとんと叩く。オーブンで1時間半から1時間45分、途中で一度向きを変えて焼く。串をさして何もついてこなければ焼き上がり。約15分粗熱を取り、型から外し、網の上で完全に冷ます。