ここ南カリフォルニアでは、メキシコ料理は本当に一般的で、ここでも何度か紹介したように、タコスやブリトーは定番のアメ食と言っても過言ではないでしょう。日本で唐揚げや焼き魚などあらゆる具材がおにぎりになるように、ここカリフォルニアではなんでもトルティヤでくるんで、ブリトーになるんです!
チキンやステーキ、ビーンズや魚系のブリトーが一般的ですが、なんと朝食用のブリトーもあります。その名も、ブレックファーストブリトー。メキシコ料理レストランでなくても、ファーストフードや普通のアメリカのダイナーの朝食のメニューにあったり、お家で簡単にチンして食べられる冷凍食品がスーパーに売ってたりするくらいですから、なにも珍しいものではありません。
このブレックファーストブリトーの中には一体何が入ってるかというと、それはアメリカの朝ご飯の定番アイテムばかり。スクランブルエッッグにポテトにソーセージ!おにぎりの例で言ったように、ブリトーの具材はなんでもありなので、ブレックファースト用も自分の好みで、野菜を炒めたものや、ひき肉やハム、ベーコンなんかが入ってたり、あとはメキシカン風にビーンズやライスが入ってたり。あらゆるところで食べてみて、同じブレックファーストブリトーは二つとないと言っていいほど、様々あるようです。
ここでは、うちの子供達には定番な、スクランブルエッグ、ポテトと玉ねぎとソーセージを炒めたものをくるみました。トルティヤをあぶる時に、ちょっとチーズも入れてね。これ、なんでもクルクルとくるんで、手で持ってパクパク食べられるので、作る人の手間はかかりますが、食べる側からすると、まあこれまた便利な食べ物です。オールインワンというやつで、わざわざプレートにナイフ&フォーク使わなくても、すべてのアイテムをいっぺんに手づかみで食べられるんですからね。アメリカでこれだけ浸透するのもなるほどってところです。
味付けは、これまたなんでもありで、タコスの調味料のようなものでこってり味付けしてあるものもありますが、大半が普通の朝ご飯のアイテムがシンプルな味付けで入ってる方が多いかな。うちは、塩こしょうで簡単に。でも、ちょびっとだけ風味付けに粉末パプリカ使ったくらい。だって朝からコッテリ味はキツいですものね。上からサルサソースなんかをかけてもグッド!
ブリトーサイズのトルティヤ(小麦粉でできたフラワートルティヤです)さえ手に入れば、あとは普通の朝ご飯の材料だけ。おいしいアメリカのフラワートルティヤレシピで手作りしても良し、またはアメリカのスーパーではどこでもこのトルティヤは手に入ります!
なんでも適当にくるんで、ちょっとメキシカン(いやあ、これ絶対アメリカン!)な朝食はいかが?
- じゃがいも 中2個
- 玉ねぎ 1/2個 (みじん切り)
- ソーセージ 100g(小口切りまたは太いものは縦に2、4等分してから小口切り)
- 卵 4個
- 牛乳 大さじ1
- トルティーヤ(小麦粉でできたフラワートルティーヤ)大判4枚
- サラダ油 適量
- 塩 適量
- こしょう 適用
- 粉末パプリカ 小さじ1/2
- チーズ(シュレッドタイプ)1/2カップ
- じゃがいもは皮をむき、1.5 - 2センチ角に切る。耐熱皿に入れてラップをし電子レンジで2分加熱する。
- フライパンを熱し、サラダ油を大さじ1ほど入れて、玉ねぎとソーセージを軽く炒める。1のじゃがいもを加えてさらに炒める。
- じゃがいもの水分が減り表面に焼き色がついてきたら、塩こしょうで味付けし、粉末パプリカを加え一炒めして火からおろす。
- 小さなボールに卵を割り入れ、塩こしょう(適量)と牛乳を加えて混ぜる。別のフライパンに油を適量入れて熱し、卵液を入れて混ぜながら炒め、スクランブルエッグを作る。
- トルティヤが入るサイズのフライパン(またはホットプレート)を中火で熱し、トルティヤをさっと焼く。30秒から1分ほどで裏返し、中央にチーズをひとつかみほどのせる。トルティヤが温まり、表面がふくれてきたらチーズの面を上にしたまま皿かまな板にのせる。
- 3のじゃがいも、ソーセージ、玉ねぎの炒め物と4のスクランブルエッグをトルティヤの中央にのせ、手前から巻き、途中両側を内側に折り、最後まで巻く。(下の写真を参照)