旬の味には疎いと思われがちなアメリカ人が、毎年10月〜12月頃に「秋の味」としてこぞって食べるのがパンプキン。正確には、パンプキンを食べるというよりは、普段食べ慣れているあらゆる食品が「パンプキン味」になります。 その代表格が、パンプキンスパイスラテ(パンプキンスパイス味のカフェラテ。)コーヒーショップのメニューにこれが加わると、アメリカの秋が始まります。そして、あれよあれよと言う間にクッキーやマフィン、パンケーキやワッフル、アイスクリームにヨーグルト、普段食べるシリアルまでもがパンプキン味に。でも、この「パンプキン味」ってなに?本当にパンプキン(かぼちゃ)が入ってるの?そして、おいしい?
パンプキンは、ハロウィンにジャックオーランタンとしてカービングされる大きなものだけでなく、大きさは大小様々、色や形も豊富で、パイ用に使うとおいしいパイパンプキンなんかもあったりします。でも、あらゆる種類のパンプキンは、おいしいお料理に変身するというよりは、大半がお飾り用に。。。お庭や玄関先、テーブルトップに、食べられることなくディスプレイとして並べられるのです。
では何が「パンプキン味」かと言うと、パンプキンパイスパイス!その名の通り、パンプキンパイのフィリングのかぼちゃに味付けるスパイスなのです。パンプキンパイスパイスとブレンドされた瓶詰めがたくさん出回ってますが、実はこれ、以下のスパイスがブレンドされたもの。
- シナモン
- ジンジャー(生姜)
- ナツメグ
- クローブ
ナツメグが入ってなかったり、オールスパイスや胡椒が入ってたり、好みにブレンドされています。もちろん、個々のスパイスを持っていれば、パンプキンパイスパイスを買う必要もなし。おいしいアメリカのパンプキンパイのレシピにも、個々のスパイスを使ってます。
ボトルがかわいかったのと、オーガニックだったのとで購入してみたこのパンプキンスパイスの小瓶、写真に撮るように出してみたので、撮影後は、パンプキンブレッドに入れてみました。上にクリームチーズをのせて、コーヒーのお供に。レシピは、また今度。。。(書けよ〜。)
そして、アメリカではすっかり秋の定番になったパンプキンスパイスラテ。スタバが発祥のカフェラテにパンプキンスパイスを混ぜたこの甘いコーヒードリンクは、今ではこの季節どこのコーヒーショップでも見かけるようになりました。私もここ数年、この時期になるとどうしても一度は飲みたくなるこの味。ミルクたっぷりの甘いコーヒーに香り良いスパイスが、肌寒くなった季節に飲みたくなるんです。そして、食欲の秋に合わせてお砂糖やカロリーもたっぷり。。。いつもは普通のドリップコーヒー派の私も、一年に一度は注文してしまいます。でも、一度飲めば来年まで気が済む味でもあり、私にとってはお彼岸に食べるおはぎのような存在でもあります。
この写真はピーツコーヒーのパンプキンラテ。これからの季節は、ペパーミントラテやエッグノッグラテなんかも出てきて(きっともうすでに出てるかな?)ラテの味で季節を感じます。どんな味?と思う方、パンプキンスパイス、是非調合してみてください。コーヒーに入れたり、スイーツに入れたり。アメリカの秋の味をお楽しみください〜。