アメリカにきて間もない頃、びっくりしたことの一つは、ポテトチップスに色んな味のディップをつけて食べるということでした。もう既に塩味なのになんでその上に味がついたものをつけて食べるんだ、まるで炊き込み御飯にふりかけじゃないか、なんて当時は思っていました。月日は流れ。。今でもポテトチップスはそのまま食べたい派ですが、コーンチップスは塩が付いていようが何かつけて食べたい。サルサでもビーンディップでもなんでもいい。と、すっかりアメリカのディップ前菜文化に溶け込んでしまいました。
セブンレイヤーディップとは7種の具を重ねたメキシコ風のディップ。材料にメキシコ料理のフレーバーはあるものの、本物のメキシコ料理ではなさそうです。黒オリーブを使うあたりがもう隠しきれないくらいアメリカンです。セブンレイヤーというくらいですから7層のディップなんですが、食材に厳しい決まりはありません。でも大抵どのレシピでも入っているのは、リフライドビーンズ(メキシコ風の豆の潰したもの)、ワカモレ(アボカドディップ)、サワークリーム、サルサ。時にははひき肉を炒めたものを入れたり、レタスを挟んだり。そうそう、一番上には先の黒オリーブがかなりの確率でくるようです。
普段あまり手の込んだ料理をしないアメリカ人にしては(失礼な!)前菜ごときに7層とは結構な労力じゃない?って思った方。大丈夫なんです。リフライドビーンズは缶詰で、ワカモレもサルサもスーパーの冷蔵セクションで売っています。チーズもシュレッドタイプのものがあり、黒オリーブでさえスライスされたものが買えるんです。それらを積み重ねるだけなので、超〜簡単!まぁそんなこと言い出したら、セブンレイヤーディップ自体も買ちゃうんですが。
ここではリフライドビーンズの代わりに煮豆の潰したもの、サルサの代わりにトマトを切っただけのものと、簡単そしてちょいヘルシーに仕上げています。全部手作りを、とお考えの方、ご安心を!リフライドビーンズもサルサもワカモレも全部レシピあります。チップスにつけるだけでなく、トルティーヤにまいたりすればちょっとした軽食にもなりますよ。どうぞお試しあれ!
- ピントビーンズ(うずら豆)水煮 1缶(425g)
- 水 1/2カップ
- 塩 小さじ1/2
- クミンパウダー 小さじ1/2
- アボカド 2個
- 塩 小さじ1/4-1/2
- ニンニクすりおろし 小さじ1/4
- レモン汁 大さじ1
- サワークリーム 1カップ
- トマト(小さく切ったもの) 2個
- チェダーチーズ(シュレッド) 1カップ
- 青ネギ(小口切りにしたもの)2本
- 黒オリーブ(スライス)
- うずら豆の水煮缶の水を切る。鍋に豆、水、塩、クミンパウダーを入れ、水分が半分になるまで煮る。ポテトマッシャーでペースト状になるまで潰し、冷ましておく。
- アボカドと塩、ニンニクすりおろし、レモン汁をボールに入れ、アボカドがペースト状になるように潰す。
- 深めのガラスの器に、具を層になるように平らに入れていく。豆のペーストを器の底にしく。その上にサワークリーム、アボカド、トマト、チーズ、青ネギ、オリーブの順に具材をのせていく。
- 冷蔵庫で2−3時間冷やす。