パイ型なしでフリーフォームで丸く焼きあげた素朴なラスティックパイ。フレンチ風にガレットと言ったり、イタリアンにクロスタータと言ったりもしますが、要は丸く伸ばしたパイ/タルト生地にフルーツなどを中央にのせて縁を簡単に折りあげてオーブンで焼いたとても簡単なお菓子です。
サンクスギビングデー間近の11月のアメリカでは、あちこちにサンクスギビングディナーの料理本が並び、テレビの料理番組でもサンクスギビング特集ばかり。毎年ターキーを中心としたお決まりのメニューなはずなのに、少しずつサイドディッシュを工夫して変わったものにしたり、新しいデザートを追加したり、みんなの意気込みを感じます。
サンクスギビングのデザートの定番は何と言ってもパンプキンパイなのですが、市販のものはイマイチだけど、パイを焼くのも手間が要りそう。。。なんて思ってる方もいるのでは?または、パンプキンパイはするけれど、人数が多いからもう一種類何か焼きたいなあとか。そんな時に、パイ型なしに焼けるこのラスティックパイは失敗なく簡単に美味しく焼けるのでオススメです!
ここでは洋ナシとこの季節ならではの生のクランベリーを使いましたが、リンゴのスライスでもよし、夏場は桃やベリー類などもぴったりきます。もともと名前からしてもRustic = 田舎風なものなので、形も大雑把でいいんです。薄くスライスしたフルーツを見かけよく綺麗に並べてもいいのですが、ざっくりと混ぜても全然大丈夫。クラストにはバターを使い、そしてフレッシュなフルーツのてんこ盛りで、味は抜群です。ここではアメリカのオーブン仕様で大きく焼きましたが、小さめを何個か焼くこともできます。
パイ生地はここでは手作りですが、冷凍パイシートを使ってもいいです(さらに簡単!)そのままフィリングをのせてもいいし、汁気が多いフルーツには、軽くアーモンドプードルを敷いてからトッピングをのせるとパイがベトっとせずにカリッとサクッと仕上がります。
- バター 1/2カップ(115g)
- 中力粉 1⅓カップ(170g)
- 塩 ひとつまみ
- 砂糖 大さじ1
- 氷水 大さじ3
- 洋ナシ 3個
- クランベリー(生)1/2カップ
- グラニュー糖 1/2カップ(100g)
- レモン汁 1/2個分
- コーンスターチ 大さじ1
- アーモンドプードル ½カップ
- 卵黄 適量
- グラニュー糖 大さじ1
- ボールに中力粉、グラニュー糖、塩を入れて混ぜ合わせ、冷たく冷やして小さく刻んだバターを入れて、パイブレンダーかナイフ、またはフードプロセッサーを使ってバターが豆状の大きさになるまで粉に切り混ぜる。
- 1に氷水を入れ、全体がまとまるまで混ぜ(練りすぎない)、ボール状にまとめてラップをして冷蔵庫で1時間休ませる。
- 洋ナシを縦4頭分に切り芯をとり薄切りにし、ボールに入れて残りのフィリングの材料と混ぜ合わせる。
- パイ生地を冷蔵庫から取り出し、打ち粉をした台の上で直径30cmくらいに伸ばす。
- ベーキングシートを敷いた天板にパイ生地をのせ、パイ生地の中央にアーモンドプードルを敷き、その上にフィリングをのせる。(端を3cmくらいあけておく。)パイ生地の端を手で持ち上げて中央に向けて3cmほど折リあげる。
- 折りあげたパイ生地の部分に、少量の水で溶いた卵黄を塗り、全体にグラニュー糖をふりかける。摂氏205度(華氏400度)に予熱したオーブンで40分ほど焼く。
- 冷ましてから切り分ける。