アメリカでは前菜にチーズを食べることが多いのですが、こちらに来たばかりの時、そのチーズの種類の豊富さには驚かされました。当時、もううん十年も前の話ですが、日本でチーズと言えばプロセスチーズが主流で、ナチュラルチーズにお目にかかることはほとんどなかったからです。
アメリカを代表するチェダーチーズは、私も今でこそ頻繁に使えるようになりましたが、初めはその鮮やかなオレンジ色と濃厚な味に戸惑ったものです。そのチェダーチーズやジャックチーズ、様々なブルーチーズ、ブリーなどのソフトチーズ、それらをクラッカーやパンと一緒にいただく前菜はとてもポピュラーで、今ではすっかり大好きになりました。
そんなナチュラルチーズに少し手を加えてディップのようにしたものがチーズボールです。クリームチーズやゴートチーズなどにハーブや野菜のみじん切りを練りこんだり、ナッツやドライフルーツをまぶしたりしたちょっと変わり種のチーズです。よくピーカンナッツを砕いたものをまぶした球状のものがお店で売られていますが、実は家でも簡単に作れます。ここではいつものチーズボールに少しアレンジを加えて、秋らしくかぼちゃの形を作ってみました。ラップと輪ゴムさえあれば簡単にできます。そしてチェダーチーズをまわりにつけて西洋かぼちゃのようなオレンジ色にしました。最後にベルペッパー(アメリカのピーマン)のへたをのせるとより一層かぼちゃらしくなります。感謝祭など秋のイベント、パーティーの前菜にぴったりです。冷やす時間以外はとっても簡単に短時間でできるこの一品、どうぞお試し下さい。
- クリームチーズ 1箱(225g)
- チェダーチーズ、削ったもの 180g(120gと60gに分ける)
- 粒マスタード 小さじ1
- ウスターソース 小さじ1
- カイエンペッパー 少々
- ベルペッパーのへた
- クリームチーズ、チェダーチーズ120g、マスタード、ウスターソース、カイエンペッパーをスタンドミキサーでよく混ざるまでかき混ぜる。
- ラップの上に残りのチェダーチーズを広げ、1のチーズをのせてチェダーチーズをまぶす。ラップで丸く包み、ゴムバンド4つできつくとめて、かぼちゃのような筋を作る。冷蔵庫で4−5時間冷やす。
- ラップをはがし、形を整え、ベルペッパーのヘタをのせる。