クリスマスなどのホリデーにぴったりな鶏を丸ごと焼いたローストチキン。アメリカでは、ホリデーだけでなく普段の夕食としても親しまれています。スーパーのお惣菜売り場には、必ずと言っていいほどこのローストチキンが並び、夕方の焼き上がり時刻に合わせて買い物に行く人も少なくありません。手間のかかる料理に思われがちですが、下ごしらえさえすれば後はオーブンに入れるだけ。簡単に作れて見栄えもよく家族みんなで食べられます。
下ごしらえは、出来れば前日にしておくと鶏の中までよく塩がなじんで、ジューシーに柔らかく焼きあがり、そして味もしっかりつきます。夕飯に合わせてオーブンに入れる場合は、少なくとも午前中の間には下ごしらえを済ませ冷蔵庫で寝かせることをお勧めします。オーブンに入れる30分ほど前に、冷蔵庫から出し室温に戻すことと、水分をペーパータオルなどでしっかりふき取ってから焼くことが大切です。
ハーブは、ローズマリーやタイムなどを一種類だけ使っても数種類をミックスしても良いです。ここでは、皮と身の間にはタイムを使い鶏の内部にローズマリーを詰めて焼きました。
最初に高温のオーブンで表面をかりっと焼くことで、皮がべっとりすることなくパリっと、そして中身は柔らかくジューシーに仕上がります。
ローストチキン
材料
- 鶏肉(ホール)1羽 約5パウンド(2.2kg)
- 塩 大さじ1
- こしょう 小さじ1/2強
- にんにく 3かけ (包丁の背でつぶし皮を取り除く)
- レモン 1個 (半分に切る)
- ハーブ(タイム、ローズマリー等) 約10束
作り方
- 下ごしらえ。前日または当日の午前中、鶏肉の内臓を取り出し、表面を水でよく洗いペーパータオルなどで水気をよくふき取る。
- 鶏の身と皮の間に指で隙間をつくり、ハーブを押し込む。胸肉ともも肉の両面とも同じようにハーブを入れる。
- 鶏の内部と表面にたっぷりと塩こしょうをふりかけ手ですりこむ。内部と裏側は少量、胸肉の厚い部分にはたっぷり塩がいきわたるようにする。鶏の内部に、つぶしたにんにく、半分に切ったレモンと残りのハーブを入れる。パッドなどに入れて冷蔵庫で寝かせる。
- オーブンに入れる30分前に、冷蔵庫から取り出し室温におく。オーブンを250度(華氏475度)に予熱する。このとき、チキンを焼くローストパンかオーブンに入れられるスキレットも一緒にオーブンに入れて温めておく。
- 鶏肉の水分をふき取り、胸肉を上になるように温めておいたローストパンかスキレットに入れ、オーブンに入れる。最初の30分、250度(華氏475度)で焼き、表面に薄く焼き色をつける。20分ほどして焼き色がつかない場合は、オーブン温度を上げて調整する。
- 表面に焼き色がつき乾燥してきたら、オーブンを190度(華氏375度)に下げ、さらに45分から1時間焼く。肉の温度を確認したい場合、鶏肉に温度計をさし74度(華氏165度)に達するまで焼く。オーブンから取り出しそのままアルミホイルをかぶせ、20分ほど休ませてから皿に移す。