アメリカで最近トレンディな野菜、ケール。野菜にトレンディというのも変ですが、ここ何年かでケールの栄養価が再評価されて、今かなりもてはやされている野菜かもしれません。日本ではあまりなじみのない野菜ですが、ケールには緑黄色野菜特有のベータカロチンが多く含まれ、その他ビタミンやミネラルもたくさん。成長期の子どもから、数値が気になりだした中高年の大人まで、みんなに食べてほしいスーパーベジタブルのひとつです。
と言ってもわたしも定期的に食べるようになったのはこの1-2年でしょうか。というのも、わたしがまだカリフォルニアに来たばかりの90年代、どこかでケールが体にいいと聞きかじり買ってみたのですが、これがまずかった!わたしの料理の腕もかなりまずかったんでしょうが、とにかく、かたくてえぐみがあって、どうしようもなかったのを覚えています。体にいいものはおいしくないもんだな、なんて結論に至ってしまい、それ以来わたしにとっては敬遠する野菜となってしまっていたのでした。ところが最近になって、こどもの同級生のベジタリアンのお母さんがケールチップスをくれたり、ご近所の方から家庭菜園で作った無農薬のケールをおすそ分けしてもらったりと、知らず知らずのうちにケールを口にする機会が増えていき、今では、「あ~、ケール食べたいな~。」ってな具合になりました。完全に流行の波に乗せられています。でもいいんです、健康に良いんですから。
ところが、このケール、従来型栽培のものは、常に「dirtiest vegetables」のリストのトップ10に入るほど農薬等で汚染されているそうです。栄養価は高いが農薬まみれ・・・プラマイゼロ、ってところでしょうか。なので、わたしはオーガニックのものを選ぶようにしています(もちろん「オーガニック」も完全ではないですけどね)。特に近所のオーガニックマーケットのケールがおいしい!苦味ほとんどなし、茎も柔らかめ、なので、残すところなく全部食べれるんです。
調理法はというと、困ったときの(困ってなくても)炒め物。早くて簡単。10分でできます。ここでは松の実を入れましたが、なければくるみを刻んだものなんかでもいいでしょう。今夜のおかずに、ぱぱっと作れるケール、是非お試しください。
- ケール 1束
- オリーブ油 大さじ1強
- にんにく(みじん切り) 2かけ
- チキンストック(水でも可) 大さじ2
- 松の実 大さじ2
- コーシャーソルト(フレーク状の塩) 小さじ1/4(好みで加減)
- 黒こしょう 少々
- ケールを3cm幅に切る。
- オリーブ油とにんにくをフライパンに入れ、火にかける。
- にんにくの香りがしてきたら、ケールをフライパンに入れ、中火で1-2分炒める。チキンストックを入れて更に3-4分少しかさが減るまで炒める。松の実を入れ、1-2分炒め、塩・こしょうで味付けをする。