ニューオーリンズで知られるルイジアナ州を起源とするアメリカの煮込み料理、ガンボ。一度食べたら忘れることのない独特な味ですが、以外と味付けはシンプル。なんとも言えない濃厚な味は、油と小麦粉だけをじっくり炒めて作るルーと、”Holly Trinity”と呼ばれる玉ねぎ、セロリ、ピーマンの3種の野菜からでる旨味がベースとなっています。これぞまさにアメリカのスローフードです。
基本の具は、スモークソーセージと鶏肉ですが、エビやその他の魚介類もよくつかわれます。野菜は、玉ねぎ、セロリ、ピーマンだけの場合が多いのですが、色の濃い緑の葉野菜を入れると一段とおいしくなります。ここでは、日本では珍しいケールを使いましたが、小松菜、からし菜や大根の葉を入れても良いかと思います。オクラを入れて煮込むことにより、独特なとろみが出ます。
手間暇かけてじっくり煮込んで作るものなので、大きなお鍋を使ってたっぷり作りましょう。海老さえ除いておけば、冷蔵庫で2、3日日持ちもします。しばらくたって煮込みなおしたほうが、味がなじんでなんとも言えない美味しさになりますよ!
カレーライスのように、白いご飯の上にたっぷりかけていただきます。
ガンボ
材料
- サラダ油 1/2カップ(120ml) + 大さじ2
- 小麦粉 1/2カップ (55g)
- スモークソーセージ 350g (1cm 幅に切る)
- 鳥もも肉 400g (一口大に切る)
- にんにく 3かけ (みじん切り)
- 玉ねぎ 1個 (粗みじん切り)
- ピーマン 大1個(日本のものなら4個程) (粗みじん切り)
- セロリ 3本 (粗みじん切り)
- 白ワイン 1/2カップ(120ml)
- ケール又は葉野菜 一把 (ざく切り)
- オクラ 10本 (1cmの輪切り)
- トマト水煮缶(ダイス) 大1缶(28oz 約800g)
- ビーフブロス (または水溶きコンソメ) 3カップ(720ml)
- ベイリーフ 3枚
- オレガノ 小さじ1
- タイム 小さじ1
- 海老 200g (殻を取り背開き)
- 塩コショウ 適量
作り方
- 厚手の大きな鍋を中火にかけサラダ油大さじ2を熱し、ソーセージを表面に焼き色がつく程度に3~5分ほど炒め、いったん皿に取り出す。
- 同じ鍋で同様に鶏肉を表面に焼き色がつく程度に炒め、取り出す。(中まで火がとおらなくてもOK。)
- 同じ鍋に、ルー用のサラダ油1/2カップと小麦粉を入れ、中火で焦がさないように常にかき混ぜながら15分ほど炒める。カフェオレ程度の色になります(下の写真参照。)
- にんにく、玉ねぎ、ピーマン、セロリを加え、10分ほどよくかき混ぜながら弱めの中火で炒める。
- 白ワインを加え、よく混ぜる。
- さらに、ビーフブロス(または水解きコンソメ)を加え、泡立て器で混ぜながら中火でひと煮立ちさせる。
- ソーセージ、鶏肉、ケール(葉野菜)、オクラ、トマト缶、ベイリーフ、オレガノ、タイムを加え、ひと煮立ちさせ、蓋をして弱火で1時間煮込む。
- 海老を加え、海老に火が通るまで更に5~10分ほど煮込む。
- 味見をしてから、塩コショウで味を調える。