クリスマスやサンクスギビングデーなどのアメリカのホリデーには欠かせない、付け合せ野菜のクリームドスピナッチ。刻んだほうれん草をクリームソースで和えたオーブン料理です。茶色いホリデー料理が多い中、緑色が美しい一品です。いつが旬かもわからないほど一年中出回ってるほうれん草ですが、11月12月のホリデー時期には大活躍の野菜です。特にアメリカでは手軽な冷凍ほうれん草(みじん切り)が買えるので、クリームドスピナッチは簡単に作れる副菜として重宝されています。
缶詰や冷凍食品の野菜を使うと手抜き料理だと思われがちですが、これらを使うことは実は理にかなっているんですよね。一番いい季節に収穫された野菜は味も栄養価も最高。このような野菜が処理されて缶詰や冷凍食品になっているので、フレッシュなものと比べても、勝るとも劣らないの品質なんだそうです。冷凍で食感が変わってしまう野菜もありますが、冷凍ほうれん草は生を茹でたものと変わりないので、わたしも時々使っています。
クリームドスピナッチはホリデーだけでなく、ステーキの付け合せ野菜としても有名です。いつか行ったラスベガスのステーキハウスで食べたクリームドスピナッチがクリーミーですごく美味しかったのを覚えています。これはほうれん草のクリーム仕立てといった感じだったでしょうか。小さな一人用の銅の鍋に入った、オーブンから出したばかりという様子の熱々の副菜はメインの肉をしのぐほど美味で印象的でした。ただかなりこってりとしていたので、たくさん食べれなかったような。他の料理と同じく、店によって家庭によって様々なバリエーションのあるクリームドスピナッチ。ここでご紹介するのは泡立てた卵白が入ったちょっとふんわりした舌触りの、できたてはスフレのように軽い食感のものです。比較的重たいホリデーの肉料理と芋料理にはこれぐらいの副菜ががちょうどいいのかもしれません(カロリー的には??ですが)。
新鮮なほうれん草でもお手軽な冷凍物でもどちらでも美味しく作れます。ホリデーの副菜に、そして普段の肉料理の付け合せに是非お試しください。
- ほうれん草 570g
- バター 大さじ2
- たまねぎ(みじん切り) 小1個
- 中力粉 大さじ2
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
- 牛乳 1カップ
- 卵黄 2個
- レモン汁 大さじ1
- 卵白 2個
- ほうれん草は軽く茹で、水気をしっかり切って小さく刻む。
- 鍋でみじん切りにしたたまねぎをバターで透き通るまで炒める。中力粉、塩・こしょうを加え、さらに1−2分炒める。
- 牛乳を入れ、とろみがつくまで火を通す。火からおろし、卵黄とレモン汁を入れて混ぜ合わせる。刻んだほうれん草をあえ、冷ましておく。
- 卵白を角が立つまで泡立てる。3に卵白を切るように混ぜ入れる。
- 耐熱容器に入れて、175度(華氏350度)に予熱したオーブンで20-25分焼く。