フィリピン系アメリカ人のおばさんから教わったレシピ・・・と言いたいところですが、これはサンフランシスコに住んでいたときのアパートのご近所さんであった韓国系アメリカ人のお友達がよく作っていたものをアレンジしたもの。彼女、理由は聞いたことなかったのですが、なぜかフィリピン料理に詳しかったのです。酢の酸味と濃い口のしょうゆ味がよくマッチして、ご飯がすすみます。フィリピンの家庭料理、もちろんフィリピン系移民のいるここアメリカでもレストランなどでいただけます。
うちでは、白ご飯にぶっかけ。レストランなどでは、野菜は入っていないものの方が一般的ですが、日本の肉じゃがに慣れているせいか、うちでは少なくともじゃがいもと人参は入れるようにしています。鶏肉は、骨なしでもできますし、豚肉のアドボも一般的です。はじめてこの料理を作っている友達を見たとき、「え、肉も野菜も炒めないでいいの?」と思ったのですが、大丈夫。鍋にぜーんぶ入れちゃってから火をつけてそのままでおいしくなります。世界旅行のテレビ番組で、フィリピンのおばちゃんが、大きな鍋で同じように作ってましたので・・・。
肉の種類や(骨付き/骨なし)分量によって、調味料の量は調整してください。目分量でも大丈夫。野菜を入れる前にでも味見をして調整し、濃いようであれば水を足してから野菜を入れます。日本の煮物よりも味が濃いかな・・・と思うくらいの方がおいしいです。
ローリエ(月桂樹)の味がポイントになるので、これは必ず入れたいところです。にんにくはたっぷり10かけ。切らずに包丁の背でかるくたたきつぶしてそのまま煮込みます。
- 骨付き鶏肉(ドラムスティック) 12本
- しょうゆ 2/3カップ (160ml)
- 酢 2/3カップ (160ml)
- 水 1½カップ (360ml)
- 酒 1/4カップ (60ml)
- にんにく 10かけ(包丁の背でたたき軽くつぶし皮をむく)
- ローリエ(月桂樹) 3枚
- 黒こしょう粒(ホール) 小さじ1
- じゃがいも 2-3個(一口大に切る)
- 人参 1本 (乱切り)
- じゃがいもと人参以外の材料を鍋に入れ、火にかける。煮立ったらあくを取り、ふたをして弱火で30分煮る。
- じゃがいもと人参を加えてさらに20分煮る。水が足りないようであれば足す。
- 野菜が柔らかくなったら、ふたをはずして強火にし、10分ほど煮詰める。完全に煮詰める必要はなく、しょうゆに照りがつく程度。
- 白いご飯と一緒に皿に盛る。