アメリカでは、ほとんどの家庭にバーベキューグリルがあると言っても過言ではありません。ちゃんとした裏庭がなくても、アパートのバルコニーなどでもバーベキューをしてしまうくらい、みんなバーベキューが大好き。夏はしょっちゅう食べていたバーベキュー、冬の間はなかなか登場することがなく、でもそろそろこの時期になると「バーベキューソースの味が恋しいな~」と思うものです。それで、今日はオーブンでスペアリブを焼いてみました。
冬の間といっても、こんなに天気の良いサンディエゴなら、十分外でも焼けるのですが、一度トライしてみたかった低温のオーブンでゆっくり焼く方法。ドライラブといって、粉末のスパイスを自分の好みで調合したものを骨付きスペアリブにすり込んだものをアルミホイルでしっかりくるみ、低温で2時間、そしてさらにバーベキューソースをかけて少し温度を上げて30分オーブンで焼く方法です。
2時間半ゆっくり焼いた肉は、柔らかすぎずもなく、適度な噛みごたえを残し、それでいて指をつかって肉を骨からはずすことのできる柔らかさ。ある程度脂肪も取り除いてから焼くので、脂っこすぎずもなく、ホイルの中で美味しさを逃がさないようにゆっくり焼かれた肉は、とってもジューシー。最後の30分で、10分おきに合計3回バーベキューソースを重ね塗ったので、ソースの層もコッテリと照り良くつき、自分なりに結構完璧な仕上がりに。
もちろん、一番美味しいと思うのは、外のグリルで焼いたちょっとスモークの味がつき焦げ目よく仕上がったスペアリブなのですが、この方法は、オーブンだけで室内で調理したものとしては上出来です。
出かける予定も特になかった土曜日の午後、オーブンから流れてくるたまらないくらい美味しそうな豚とバーベキューソースの香り。時間さえあれば、特に手間がかかるわけでもなく、のんびり過ごす休日にはもってこいです。
ソースは手作りのバーベキューソースを使っても良いですが、今日は手抜き。市販品のソースの中で、私と夫の一番のお気に入りであるトレーダージョーズのKansas City Style Barbecue Sauce を使いました。カンザス州のカンザスシティーは、なぜかバーベキューで有名。ちょっとスモーキーでそれでいて甘みもあって味のパンチもきいている、とてもバランスが良くて美味しいソースです。
- 骨付き豚スペアリブ 1枚 (約2Kg = 4.5パウンド)
- パプリカ 大さじ3
- オニオンパウダー 小さじ1
- ガーリックパウダー 小さじ1
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 小さじ1/2
- カイアンペッパー(赤唐辛子粉) 小さじ1/4
- 好みのバーベキューソース 適宜
- スペアリブをまな板の上におき、余分な脂肪をナイフで切り落とし、裏側(骨側)についている薄く硬い膜をナイフを身と膜の間に入れるようにして取り除く。
- バーベキューソース以外のすべての材料(スパイス類)を小さなボールに入れて混ぜ、スペアリブ全体(裏も表も)にこすりつける。この状態で、冷蔵庫で最低2時間、できれば一晩寝かせる。
- 天板にアルミホイルをしき、その上に肉をのせ、上からさらにホイルをかぶせて端をしっかりと折り込んで封じる。135度(華氏275度)に予熱しておいたオーブンで、2時間焼く。
- オーブンからいったん取り出し、オーブン温度を180度(華氏350度)に切り替える。アルミホイルを開け(熱いので気をつけて!)、中の肉汁 のほとんどを捨てる。(少々残っていてもOK)バーベキューソースを表面全体に塗り(裏面は必要なし)、再びオーブンに入れて10分焼く。
- オーブンから取り出し、バーベキューソースを塗り、再びオーブンに戻して10分焼く。この作業をもう一度繰り返し、焼きあがったらオーブンから取り出し、骨と骨の間に包丁を入れて切り分ける。