今週の土曜日、3月17日はアイルランドの祭日セントパトリックデー。それにちなんで何かアイリッシュなものを作ろうと思い、思いついたのがこのアイリッシュソーダブレッド。ソーダはベーキングソーダ(重曹)のソーダで、イーストを使わず、小麦粉とバターミルクが主原料のとっても素朴なクイックブレッド。今日はなんと、すべてのステップを3歳の息子にさせることに。そう、お家で調理実習!
もともとアイルランドではキリスト教を広めた聖人を祝うというこの祭日は、アイルランド系アメリカ人が多いここアメリカでも毎年盛大にお祝いされています。とはいえ、キリスト教色はほとんど(この辺では全く)なく、その日にシンボルカラーである緑色の洋服を着て、子供達は緑色のフロースティングのかかったクッキーや緑色のゼリーなどのお菓子を食べ、大人はギネスビールを飲むというとってもカジュアルなもの。私も若い頃は、セントパトリックデーというのを良い口実に、アイリッシュパブ(バー)に友達と繰り出したものですが、最近はほとんど何もしなくなりました。毎年学校や幼稚園に緑色の洋服を子供に着せていく程度。
今年は、おいしいアメリカに紹介もできることだし、アイリッシュのパンを作ろう!と思い立ったのはいいものの、今までこのパンを作ったことなし。。。ベーキングはプロのNORIKOちゃんに聞いてみても、彼女もずいぶん昔に一度作っただけだとか。サンフランシスコに住んでいた頃、近所にあったアイリッシュベーカリーのソーダブレッドを何度か食べたことはあるものの、しょっちゅう口にするものでもないし、かなり不安なスタート。レシピは、こういう基本のアメ食なら必ずはずさないNORIKOちゃんお勧めの「The Good Housekeeping Illustrated Cook Book」のものをほぼそのまま作ることに。さっと目を通してみると、とてもシンプルでほとんど混ぜるだけレシピ。これなら、3歳の息子にやらせてみたら喜ぶかも~!ということで、今日は幼稚園から帰ってからお家で調理実習開始~!
味はとっても素朴で、スコーンの大型版とでもいえるようなもの。冷めて時間がたつと多少ボソボソしますが、作ったその日にスライスしてバターをたっぷりつけるとなかなかいけます。うちの息子は、自分で作ったからか、かなり気に入ったらしく、夕飯が食べられなくなるくらいひたすらこのパンをおやつにかじっていました。
- 中力粉 4カップ(520g)
- 砂糖 大さじ3
- ベーキングパウダー 大さじ1
- 塩 小さじ1
- 重曹 小さじ3/4
- バター 大さじ6(90g)
- レーズン 1½カップ
- 卵 2個
- バターミルク 1½カップ(360ml)
- (または牛乳1½カップ+レモン汁大さじ1½を混ぜる)
- 直径約20センチの耐熱キャセロール型またはケーキ型に薄く油を塗り、オーブンを180度(華氏350度)に予熱する。大きめのボールに、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩、重曹を入れて混ぜる。細かく切ったバターを加え、ナイフやペストリーブレンダーを使ってそぼろ状になるまで粉類に切り混ぜる。レーズンを入れて混ぜる。
- 小さなボールに卵を割りいれ、大さじ一杯分を取り出す。バターミルクを卵に加えて混ぜ、1の粉類のボールに入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- 薄く粉をひいた台のうえに取り出し、全体がまとまるまで手で軽く10回ほどこねる。(こねすぎないように注意。)丸くまとめて1の型に入れ、表面にナイフで十字の切り目を入れて卵の残りをはけで塗る。
- 度(華氏350度)のオーブンで約1時間20分焼く。焼けたら型に入れたまま網の上で10分ほど冷ましてから型から出して冷ます。
(注)オリジナルレシピでは、キャラウェイシード大さじ1が上のステップ1でレーズンと一緒に加わりますが、うちの子供達が苦手な味なので省きました。お好きな場合は、キャラウェイシードも是非入れてみてください。