これぞアメリカの伝統的なクイックブレッド、コーンブレッド。とうもろこしを挽いたコーンミールを小麦粉、卵、牛乳などと混ぜて焼く素朴なパン。コーンブレッドといえど、甘くてマフィンのようなものから、ベーコンやチーズの入った食べ応えのあるもの、ハラペーニョやペッパー入りのスパイシーなものまで、いろいろな種類があります。私が好きなタイプは、シンプルで素朴なベーシックなもの。それも私の大好きな鉄のスキレットで焼く、スキレットコーンブレッド。コーンミールはこだわって、石でとうもろこしの表皮ごと挽いた粗挽きタイプのものを使います。
コーンブレッドは、お菓子として食べるというよりは、バーベキューやガンボなどといったアメリカ南部料理の付け合せとしてよく出されます。ちょっとスパイシーなお料理には、この少しだけ甘くて素朴なコーンブレッドがぴったり合うのです。それも、「少しだけ甘い」というところがポイント。私の個人的な好みかもしれないですが、甘過ぎたり粉の配合で小麦粉の方が多かったりなんかすると、もうこれはコーンマフィンになってしまうのです。ちょっとボソボソしているけど、とうもろこしの風味たっぷりの素朴なコーンブレッド。焼きたての熱々に、バターを塗って食べるととっても美味しいです。
先日焼いたパイナップルアップサイドダウンケーキもそうですが、ここでもまたまたロッジの10インチのスキレットを 使っています。熱く熱したスキレットにバターをたっぷり溶かし、その上に生地を流しいれて焼くことで、底と側面にちょうど良い具合に焦げ目がつくのです。繊細なケーキなどには不向きですが、こういうコーンブレッドなどのような素朴なアメリカ料理には、鉄のスキレットがぴったり!少し焦がしたくらいのバターの風味と、とうもろこしの香ばしさがなんともいえません。スキレットがない場合は、ケーキ型などで代用してもできますが、風味は断然スキレットで作る方がいいですね。
- コーンミール 1½カップ(185g)
- 中力粉 1カップ(130g)
- 砂糖 大さじ2
- ベーキングパウダー 小さじ2
- 塩 小さじ1
- 重曹 小さじ1/4
- 卵 1個
- 牛乳 1½カップ(360ml)
- サラダ油 1/3カップ(80ml)
- バター 大さじ2
- オーブンを220度(華氏425度)に予熱する。ボールにコーンミール、中力粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩、重曹を入れて混ぜ合わせる。
- 別のボールか計量カップに卵、牛乳、サラダ油を混ぜ合わせ、1の粉類に入れて全体を混ぜ合わせる。
- スキレットを火にかけてよく熱し、バターを入れて溶かし2分ほど熱する。
- 2を3に注ぎ入れ、そのままオーブンに入れ約25分、底がこんがり表面に焼き色がつくまで焼く。