アメリカのサンクスギビング料理で「必ず」ついてくるものそれは・・・スタッフィング。野菜やナッツ、ドライフルーツと小さく切ったパンを合わせたものをターキーのお腹の中に詰めて焼きます。ターキーを食べるなら、もれなくついてくる副菜だと思っていましたが・・・。
この前友達と話しているときに、「ターキーはスタッフィング詰めないで焼くわよ。」と言われ、「え~~~!」久しぶりにアメリカ料理のカルチャーショックに遭いました。ターキーに詰め物をしないってどういうことよ、と思いましたが、探すとあるんですよね、スタッフィングなしのターキーレシピが。Food NetworkチャンネルでおなじみのAlton Brownも、ターキーの詰め物はサルモネラ菌の温床だ、と言って詰め物はしないそうです。主に夫の実家でしか感謝祭ディナーは食べたことがないのですが、彼らのターキーはスタッフィングして焼くものなので、それがわたしの常識になってしまっていたんです。
そんな義理の実家ですが、ターキーのお腹に詰めたスタッフィングとは別に、「ドレッシング」(肉をドレスアップするから???)と呼ぶ別の種類のスタッフィングも毎年用意します。ターキー用には毎年同じベーシックなスタッフィング、ドレッシング用にはちょっと遊びのある変わったスタッフィングを作ります。秋らしくきのこ入りや栗入り、またはサウスウェスタン風、などいろいろですが、ここでご紹介するのは、パンの代わりにちょっと甘いコーンブレッドを使ったものです。コーンはアメリカ土着の野菜なので、サンクスギビングのテーマにもぴったり。
少しステップが多いので、ソーセージとコーンブレッドは前日に作っておくと、忙しい感謝祭当日は楽チンです。箱に入った手軽なスタッフィングミックスもあるけど、1年に1回の大きな祭日ですから、ちょっと手の込んだものをがんばって作ってみるのもいいかもしれません。ターキーに詰めても詰めなくても、どちらでもお好みでお楽しみください。
- ***ソーセージ***
- 豚ひき肉 230g
- ハーブ(タイムやセージなどお好みのもの) 小さじ1-2
- パプリカパウダー 小さじ1/2
- ガーリックパウダー 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
- ***コーンブレッド***
- たまご 1個
- バターミルク 1/2カップ(120cc)
- 牛乳 大さじ3
- コーンミール 1/2カップ
- 中力粉 1/2カップ
- 砂糖 1/4カップ
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 重曹 小さじ1/4
- 塩 小さじ1/2
- 溶かしバター 大さじ1
- コーン(冷凍) 1/2カップ
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- バター 大さじ2
- たまねぎ(みじん切り) 2/3カップ
- セロリ(みじん切り) 2/3カップ
- にんにく 1かけ
- チキンストック 3/4カップ(180cc)
- 牛乳 1/2カップ(120cc)
- 塩・こしょう 適量
- ソーセージを作る。すべての材料を混ぜ合わせ、冷蔵庫で1時間から一晩置く。
- コーンブレッドを作る。たまご、バターミルク、牛乳をボールに入れ混ぜ合わせておく。別のボールにコーンミール、中力粉、砂糖、ベーキングパウダー、重曹、塩を入れて混ぜ合わせ、たまご液を加え、混ぜる。そこに溶かしバターと凍ったままのコーンを入れて混ぜ合わせる。オイルをぬってベーキングペーパーを敷いたパウンドケーキ型(12x24x7cm)に生地を流しこむ。摂氏190度(華氏375度)に予熱したオーブンで約30-35分、こんがり色づくまで焼く。冷まして、2センチ角に切る。
- フライパンにバターを熱し、ソーセージを色が変わるまで炒め、たまねぎ、セロリ、にんにくを加えしんなりするまで更に炒める。大き目のボールにあけておく。
- ソーセージの入ったボールにコーンブレッドを加え、チキンストックと牛乳を合わせたものをかけ、塩・こしょうで味を調え、混ぜ合わせる。このとき、コーンブレッドを崩し過ぎないように気をつける。
- 摂氏400度(華氏205度)に予熱したオーブンで30-40分焼く。