アメリカのベーカリーレストランでよく見かけるキッシュ、さくさくした生地と、チーズたっぷりのたまごの組み合わせが絶妙です。たまご料理ということで朝ごはんに食べたいところですが、少し手間と時間のかかる料理なので、平日の忙しい朝に作るとなるとちょっと大変です。レシピ自体は極めて単純なんですけどね。
去年引っ越すまで住んでいた町にあったベーカリー、なかなかおいしかったので平日友達とランチに行ったり、週末の朝ごはんを家族で食べに行ったりしていました。キッシュも何種類か置いていて、時々注文していたんですが、ちょっと不満がありました。そこでは一人分用の小ぶりのパイ皿で焼かれていたのです。切り分けたりすると型崩れするので、お店としては都合がよかったのかもしれません。で、何が不満かと言うと、たまごに対するパイ生地の割合が多すぎる~、ということなんです。反対にパイ生地好きの夫は、それがいいんだ、と言ってたので、本当に好みの問題なんですけどね。わたしは「具」だけ食べて「皮」は残してました、お店の方ごめんなさい。
でも、この辺りを好きなように調整できるのが家庭料理のいいところ。パイ生地は薄めにのばし、たまご液を入れる前に少し焼いておくとさくさく感がアップ。たまごの部分も生クリーム多めでやわらかくクリーミー。チーズも定番のグリュイエールチーズと少しチェダーをミックス。チーズの味で仕上がりがかなり左右されるので、そのまま食べておいしいチーズを使って。少しだけ入るナツメグですが、ナッツ状のものを摩り下ろして入れると、かおりが全然違うんですよね。パウダー状のナツメグは苦手ですが、下ろしたては大好きなんです。・・・と大分自己中なレシピになってしまいましたが、皆様もお好きなように調整してみてくださいね。ここではチーズケーキ型で焼きましたが、パイ皿でももちろん焼けます。その際焼く前のパイ生地は少し小さめにのばしてください。
やっぱりできたてがおいしいキッシュ。ゆっくりできる週末や祭日の朝ごはん、ブランチにお薦めです!(パイ生地は前の日に用意しておくと次の朝かなり楽です~。)
- パイ生地(別レシピ) 1枚分
- ベーコン(カリカリに焼いて、砕いたもの) 8枚
- たまご 6個
- 生クリーム 1½カップ(360cc)
- 塩 小さじ1/4
- こしょう 少々
- ナツメグ 少々
- グリュイエールチーズ(削ったもの) 90g
- チェダーチーズ(削ったもの) 25g
- パイ生地1枚分を直径約35cmにのばし、直径23cmの底の外れるチーズケーキ型にしく。冷蔵庫で30分休ませる。生地の上にアルミホイルをしいてパイ用の重石か豆などをのせ、摂氏190度(華氏375度)に予熱したオーブンで25-30分下焼きする。
- アルミホイルを取り、パイ生地の上に砕いたベーコンをのせる。
- たまご、生クリーム、塩、こしょう、ナツメグをボールに入れて泡だて器でよく混ぜる。そこにチーズを入れて混ぜ合わせ、2のパイ生地の中に流し込む。
- オーブンの温度を摂氏175度(華氏350度)に落し、約40分焼く。