アメリカで、メキシコ料理の付け合わせとしてリフライドビーンズと一緒によく出されるスパニッシュライス。メキシカンライスという人もいるそうですが、一般的な呼び名はスパニッシュライス。スペインに同じ料理があるわけでなく、ただそれっぽく調理されているのと、メキシコがスペイン語圏だからか、これまたアメリカで多いいい加減なネーミング(?)のお料理です。お味は、トマト風味の炊き込みピラフといったところでしょうか。
スパニッシュライスと言えど、ピンからキリまであり、スーパーの米売り場にはインスタントでお水を加えて鍋で煮るだけでできるものも多種でています。レシピを見ていても、野菜やスパイスをたくさん入れている人や、これならパエリアみたい?というようなものまであったりで、なかなか定義しにくい料理なのかもしれません。
ここでは、私好みのごく普通のスパニッシュライスにしてあります。こってりとしたメキシコ料理のサイドディッシュにしたり、ブリトーの中に入れたりもするので、味はくどくない方がいい。しっかり炒めた玉ねぎとにんにくとトマトの風味を大切にし、その他のスパイスなんかはあえて入れていません。塩味はチキンブロスの塩加減にもよるので、必ず少し味をみて調節してください。
小さい頃からお子様ランチやオムライスなどのケチャップ風味のご飯を食べて育った日本人には、このトマト風味のスパニッシュライスはなんとなく馴染みのある味です。手軽な材料で鍋一つで簡単にできる一品です。
- 米 2合(アメリカ計量カップで1½カップ)
- サラダ油(またはオリーブ油)大さじ2
- 玉ねぎ 1/2個(みじん切り)
- にんにく 2かけ(みじん切り)
- トマト(種を除いて2cm程度にざく切り)1カップ
- チキンブロス(なければコンソメ)2カップ(480ml)
- トマトペースト 大さじ1
- 塩 適宜(小さじ1/2ほど)
- 米は洗ってざるにあげ、よく水切りしておく。
- 中ぐらいの蓋がきっちりしまる厚ての鍋にサラダ油を入れて熱し、玉ねぎを入れて中火で5分ほど、色が変わりかけるまでしっかり炒める。
- にんにくとトマトを加え、さらに5分ほど炒める。
- 1の米を加えて3分ほど全体を炒める。
- チキンブロスとトマトペーストを加えて全体を混ぜて一煮立ちさせ、塩で味を整える。煮立ったらきっちり蓋をして、弱火で15分炊く。
- 15分たったら、火からおろし、そのままさらに10分ほど蒸らす。
- 蒸らし終わったら、蓋をあけて全体をざっくりと混ぜる。