インスタント食品大国、アメリカ。チンするだけの冷凍のディナーや、水を加えて煮るだけの乾物のピラフやパスタ料理など、それはそれは種類が豊富です。アメリカのスーパーの陳列棚の多くがインスタント食品で占められてると言っていいほど。日本よりも女性の社会進出が早かったこともあり、そういうインスタントものが発達したんじゃないかと思います。留学していたころ、勉強に勤しんでいたわたしも(嘘つけ!)実は、ほとんど毎日のように缶詰のインスタントスープにお世話になった時期がありました(恥)。
そう、それは忘れもしない、キャンベル社のチキンコーンチャウダー。鶏肉やジャガイモ、そしてコーンの入ったおかずスープです。ここにヴェルヴィータというプロセスチーズ(これ、多分チーズじゃない、プロセスのみ・・・笑)を少し足したもの、というキョ-レツにジャンクなものを夕食としていただいてました。夫と一緒に暮らすようになってからはさすがにおかずスープは買わなくなりましたが、今でも時々キャンベルのシンプルな缶スープはソースや煮込み料理に使うことがあります。特にクリームオブマッシュルームスープというのは便利で、それで鶏肉を煮込んだり、肉団子と絡ませて「なんちゃってスウェーデン風ミートボール」にしたり、このスープを使ったレシピがアメリカにはたくさんあります。アメリカのホリデー料理の副菜の代表格、グリーンビーンキャセロールもこのクリームオブマッシュルームスープを使って作られるものです。アメリカはインスタント物を使う料理が多すぎて、何がホームメイドで、何がそうじゃないかわからなくなってきています。上記のように、クリームオブマッシュルームスープのような缶詰スープに野菜や肉を加えただけで、お母さんの味になってしまっていたりするかも。テレビでも、インスタント物を合わせて作るレシピを紹介する、Semi-Homemade Cooking なんて料理番組があったり。
こどもの食事を作るようになってからは、なるべくインスタントのものをつかいたくないな~、と時間があるときはできるだけクリームオブマッシュルームスープも手作りするようにしています。チキンストックの量を加減して、薄くすればそのまま飲めるスープに、濃く作れば、缶詰のように濃縮タイプとしてお料理に使えます。缶詰をあけて温めるだけ、とはいきませんが、手作りでもかな~り簡単です。
もしキャンベルのマッシュルームスープを使っているレシピを見つけたら、是非このスープをお試しあれ。 半分ホームメイドじゃなく、100%ホームメイド! って言えちゃいます。
- マッシュルーム 225g
- たまねぎ 小1個
- バター 大さじ3
- 中力粉 大さじ3
- 牛乳 2 カップ (480cc)
- チキンストック 1/2-1½カップ(120-360cc)
- 塩 小さじ1-1½
- こしょう 少々
- クルトン
- パセリ 少々
- マッシュルームとたまねぎをみじん切りにする。
- 鍋にバターを入れ、中火で溶かし、マッシュルームとたまねぎを3-4分炒める。
- 中力粉をふり入れ、更に3-4分焦がさないように炒める。
- 牛乳を入れ、泡だて器でかき混ぜながら、とろみがつくまで熱する。1/2から1½カップのチキンストックを加え、好みの濃さにする。塩・こしょうで味付けをする。
- ボールに取り分け、クルトンをのせ、みじん切りにしたパセリを散らす。