これぞアメリカン・スープ!と言える、トマトスープ。甘酸っぱく濃いトマトの味がクリームのまろやかさとブレンドして、とても飲みやすいスープです。アメリカン・ポップアートの巨匠アンディー・ウォーホルが描いたキャンベルスープのトマトスープ缶はあまりにも有名。缶詰でも手作りでも、気軽に簡単に作って美味しくいただけるのがアメリカンスープの良さです。
トマトソースでもなく、トマトジュースでもなく、クリーミーで濃厚でかつさっぱりしているトマトスープ。アメリカ人が幼い頃から食べて育った懐かしの味の一つ。先日紹介した、グリルドチーズサンドイッチと合わせると、最強のコンボとでもいいましょうか。アメリカ中のカフェやダイナーで、グリルドチーズとトマトスープという組み合わせでオーダーする人は少なくありません。みんなが大好きなこのトマトスープ、実はうちの小学生の娘の大好物でもあります。キッズメニューに、いくら好物のマックアンドチーズやハンバーガーやホットドックなんかがあっても、「本日のスープ」がトマトスープであろうことなら、即そっちを注文するくらい。時間のない時にデリでテイクアウトするスープでも、彼女は必ずと言っていいくらいにこのトマトスープを注文するのです。
アメリカのトマトスープと言っても、クリーム入りのもの、無しのもの、バジルやタイムなどのハーブで風味をつけたもの、トマトをローストしてからスープにしたものなど、いろいろアレンジされたものがあります。ここでは、最もシンプルで簡単なクリーミートマトスープにしてみました。好みでハーブなどを入れて頂いてもいいですし、そのままでも全然いけますよ。ここでは、年中常備品できる缶詰のホールトマトを使っていますが、真夏の甘くて美味しい完熟トマトなら、湯剝きしてそのまま使えます。生を使う場合は、トマトジュースやトマトペーストを足すといいです。柔らかく煮て、ブレンダーにかけるとあっという間にクリーミーなスープが完成!アメリカンクラシックなこのスープ、是非グリルドチーズサンドイッチと合わせて頂きたいですが、シンプルにバゲットやクルトンと合わせてもいいですね。パンとの相性ぴったりなスープです。
- バター 大さじ1
- オリーブ油 大さじ1
- 玉ねぎ 1個(粗みじん切り)
- トマトホール缶 大1缶(28oz = 800g)
- チキンブロス(またはコンソメ)2カップ(480ml)
- 生クリーム 1/3カップ(80ml)
- 塩 小さじ約1/2
- こしょう 少々
- 鍋を中火に熱し、バターを溶かしてオリーブ油を入れる。玉ねぎを加え、半透明になるまで5分ほど炒める。
- 1にトマト缶(汁ごと)とチキンブロスを加え一煮立ちさせ、弱火にして蓋をしないで30分煮る。
- いったん火からおろし、ブレンダーやミキサーを使ってスムーズにする(熱いので気をつけて。)
- 生クリームと塩こしょうを加え、再び弱火で温める。器に入れ好みで生クリームやクルトン、パセリなどをのせる。