日本のバレンタインデーは女性が恋心を告白する日、わたしも遠い昔、チョコレート選びに悩みました。あ~、中学時代のころがわたしの人生の中で一番どきどきしてたバレンタインデーだったかもしれない・・(その後はどうしたんや)。夫と出会ってからは、アメリカ式の男性からも女性からもプレゼントを贈るというバレンタイン儀式。花あり、チョコレートあり、その他なんでもありなアメリカのバレンタインデー。最近は、いやもうここしばらくは2月14日にわたしからは何も贈ってないかも。かろうじておいしいアメリカのための試作品のデザートでごまかす始末。でも、バレンタインデーって、ハ〇ジョウキ期を過ぎた中年のおばちゃんにはめんどくさい行事でしかないのよね。そして夫には、くれるなら花じゃなくて食えるものにしてくれ、ゴディバのチョコ買ってこいよ、シーズじゃなくてゴディバだよ(シーズも大好きだけど)という、非常に横柄な態度。夫も負けじと、去年はネスプレッソのミルクスティーマーを「わたしのために」買ってきて、彼一人で使っています。敵もなかなかやります。
まぁ、夕食だけは夫の好きなハンバーグを作って(簡単すぎやろっ!)毎年お茶を濁してるんですが、今年のバレンタインデーにはこのフラワーレスチョコレートケーキを(やっぱりおいしいアメリカのために)作ってみました。もう10年くらい作っていなかったのですっかり忘れていたお菓子なんですが、フロスティングがいらないというだけで決めちゃいました・・ぐーたらなわたしらしいチョイス・・。材料も作り方もシンプルなんですが、チョコレートの量が多いので、ちょっと手の込んでる風な味になります(お菓子まで手抜きって、笑)。焼きあがり直後は普通のスポンジケーキのように膨らんでいるんですが、その後見る見るうちにしぼんでいきます。見かけがラスティックなので、かなりごまかしがききます。食感はふわふわだけどしっとり。小麦粉がはいっていないので、グルテンがだめな方にもおすすめです。
普通のチョコレートケーキとはちょっと違うフラワーレスチョコレートケーキ。ホイップクリームやアイスクリームを添えて、バレンタインの簡単デザートとして(でもかなり恩は売れるはずと見込んで)、ぜひお試しください。
このレシピはTyler Florenceのレシピを元にしました。焼く前の生地が余る可能性があるので、小さめの型をもう一つ用意して一緒に焼いてもいいかもしれません。
- ビタースイートチョコレート 450g (1パウンド)
- 無塩バター 115g (1/2カップ)
- たまご 9個
- 砂糖 150g (3/4カップ)
- 塩 小さじ1/4
- バニラエッセンス 小さじ2
- 粉砂糖 適量
- オーブンを175度(華氏350度)に余熱しておく。型にバターをぬって(分量外)、底にベーキングペーパーを敷いておく。
- チョコレートを小さく刻み、バターと一緒に湯煎で溶かす。室温になるまで冷ます。
- たまごを卵黄と卵白に分ける。卵黄は砂糖半量と塩と一緒に白っぽくなるまで泡だて器でかき混ぜる。ここに溶かしたチョコレートを入れてよく混ぜ、バニラも加えて混ぜ合わせる。
- 卵白を残りの砂糖とともに八分立てにする。3のチョコレート生地に卵白を3回に分けてきり混ぜていく。
- 準備しておいた型の3/4の高さに生地を流し入れ、表面をならす。オーブンで25分から30分焼く。10分ほど粗熱をとったら、型からはずし(底はまだ)、完全に冷ます。粉砂糖をふる。