今ではファーストフード店サブウェイの進出で、日本でもよく知られているアメリカンスタイルのサンドイッチ。食パンではなく、ホギーあるいはヒーローと呼ばれる長めで軽い白パンに、色々な生野菜とハムやチーズを挟んだものはアメリカのランチには大人気。バーガーやピザなどに比べると、カロリーも低くあっさりと食べやすいので、うちでもお昼に、手抜きの夕食にとしばしば登場します。
冷たいサンドイッチもいいのですが、温かいサンドイッチもまた違っておいしいんですよね。アメリカの温かいサンドイッチの代表格、フィリー(フィラデルフィア)チーズステーキサンドイッチはその名の通りフィラデルフィアが発祥の地で、1930年代にパットとハリー オリビエリ兄弟がホットドッグスタンドで売り始めたのが最初だとか。フィラデルフィアには他にも何軒かチーズステーキの老舗店があるらしいですが、私はお店はおろか、フィラデルフィアにも行ったこともないので、本場の味は知らないんです。。。カリフォルニアではお祭りの屋台やフードトラックでしばしばお目にかかることがあるんですけどね。
ステーキサンドイッチと言っても、厚切りのいわゆるビーフステーキではなく、日本の薄切り肉のように薄い牛の赤身肉を炒めたものと溶けたチーズが挟んであるという極めてシンプルなもの。もちろん美味しいんですがフィラデルフィアの方のお国自慢に必ず出てくるほどの味でもないような気もするんですが。。いやいや、それは本場のサンドを食べるまでは禁句です。普段薄切り肉をほとんど食さないアメリカ人には画期的な食べ物だったのかもしれません。肉は塩コショウの味付けのみ、チーズはプロバロンチーズというかなりマイルドな味のものを使い、その上に茶色くなるまで炒めた玉ねぎとピーマン。それをこれまたさして特徴のないホギーロールに挟む。いらんことをしない、というのがこだわりと言えばこだわりなのかも。
でも、ここではちょっと味にパンチを効かせるためにペッパージャックというチリペッパーの入ったチーズを使い、その代わりピーマンを省いて肉の味と玉ねぎの甘みだけを楽しめるようにしてみました。ニンニクを入れたい衝動はとりあえずおさえておきました。。本場の味を知ってる人も知らない人も、フィリーチーズステーキ、是非一度お試しあれ!
- 牛肉 赤身かたまり肉あるいは薄切り肉 300g
- 玉ねぎ(中)1/2個
- ホギーロール 2個
- マヨネーズ 適量
- サラダ油 大さじ2
- 塩・こしょう 適量
- モントレーペッパージャックかプロバロンチーズ 2-3枚
- 半冷凍にした牛赤身かたまり肉をできるだけ薄く切り、10分から15分室温に置いておく。玉ねぎをスライスしておく。パンを横から水平に、切り落とさないように深く切り込みを入れ、温めて中にマヨネーズをぬっておく。
- フライパン(できれば鉄の)に大さじ1の油をひき、玉ねぎを飴色になるまで炒める。器に移して冷めないようにホイルをかけておく。
- 同じフライパンに残りの油を入れ、室温にしておいた薄切り肉を炒める。塩コショウをし、3−4分少し焦げ目がつくくらい炒める。火を止めてチーズを肉の上にのせ、蓋をして1−2分置く。
- パンに溶けたチーズがかかった肉と玉ねぎを挟む。