アメリカに来てから早20年余り。。普段はなるべく手作りの食事をと心がけているものの、週末となると外食の機会も多く、野菜の少ない偏ったものを摂りがちです。肉類の摂取量も日本にいた頃と比べると随分多くなってしまいました。生来ジャンクフード好きであるのも相まって、日本に住む日本人からはかけ離れたような食生活。。。食生活が変わると、自ずと腸内活動も変わるもので、日本にいた時に苦労した便秘から一転して、長い間腸炎に悩まされてきました。特にこの4−5年がひどかった。外食した後などはかなりの確率でお腹をこわすことがあり、一時はトイレ確保がいつもより難しくなるような旅行をするのも不安になるほど。ここ数年ネットでよく見かけるようになった「過敏性腸症候群」のセルフチェック、当てはまることも多く、症状は食べ物ではなくストレスから来るものかもしれないと思いこんだり、知人が乳製品がだめだと聞くと、そう言えば私も牛乳を飲んだ後調子が悪くなることがあるな、乳糖不耐症だ、と確信したり。医者と話しても明確な答えは出ず、最後は「これが私の体質なんだ・・」と諦めモードに入っていました。
ヨーグルトや他の発酵食品に入っている良い細菌が腸内環境を整えるということは日本ではもちろん、アメリカでも昨今よく知られるようになってきています。最近は発酵食品ブームか、と言われるほど様々な発酵食品がアメリカで注目されています。チーズやヨーグルトのみならず、日本では紅茶キノコとして知られていたコンブチャと呼ばれる発酵飲料が今大流行。今や健康食品の店だけではなく普通のスーパーでも広く販売されています。他にも、元々存在を知られていたキムチやザワークラウト、みそ、なども発酵食品として改めて再注目されていて、ついには麹まで脚光をあびる始末。色んな発酵食材がてんこ盛りで人気を集めています。
友人の鍼灸師に腸炎のことを相談すると、彼女もまた発酵食品を勧めてきました。そこで、以前からたまに飲んでいた、キーファー(ケフィア)というヨーグルト飲料を毎日飲み始めたのです。なぜ大人気のコンブチャじゃなくてキーファーかって?味的になんか飲みやすそうだから、それだけです(汗)。乳糖不耐症が怖かったんですが、ええい、しばらく飲んでやれ、と腹をくくって何ヶ月か続けることを決心したのです。味は本当にヨーグルト。ですが、メーカーによって風味がかなり違うので色んなものを試しました。初めは乳糖が入っていないものを選んで飲んでいたのですが、お腹がゴロゴロすることもなかったので、普通のにも挑戦。ヨーグルトのようにプレーンとフルーツ味があって、甘いものが欲しい時はフルーツ味を、と変化をつけながら飲み続けていると、なんとだんだん調子が良くなっていったんです!初めはそれでも症状が行ったり来たりを繰り返したんですが(キーファーでお腹をこわすということはありませんでした)、半年経ってほぼ正常と言ってもいいぐらいになっています。恐るべし、いや、素晴らしいキーファーパワー!発酵食品万歳!
慢性の腸炎でお困りの方、駄目元でキーファーを試してみてはいかがですか?もしかしたら(もしかしたら、ですよ、個人差がありますからね〜。)症状が改善されるかもしれませんよ。