アメリカの夏の最大イベントである7月4日の独立記念日は、たくさんの人が庭でバーベキューパーティーをします。ハンバーガーやホットドッグ、とうもろこしのグリル、夏野菜のサラダなどが定番のメニュー。そしてデザートには、アメリカらしいアップルパイもいいですが、愛国心を再確認する独立記念日にふさわしい、アメリカの星条旗を形どったアメリカンフラッグケーキが大人気。
夏が旬のブルーベリーやラズベリー、いちごなどをふんだんに使った赤と青のケーキは今や独立記念日にはなくてはならないデザートです。 誰が最初に作り始めたのかは定かではないようですが、アメリカを代表する二人のカリスマ主婦/料理家 Ina Gartenと Martha Stewart がそれぞれ自分のオリジナルレシピであると正当性を主張しています。25年以上前の話で、未だに決着は付いていないとのこと。私がアメリカに来た時は(これまた20年以上前のことなんですが)すでに色んな食品会社の広告に載るほど星条旗のケーキは世に浸透していました。華やかなデザインと簡単なレシピが魅力のこのケーキ、毎夏の風物詩となってみんなに親しまれています。なので誰が初めに作ったかなんて、もう誰も興味はないでしょう。
アメリカで一般的なケーキと言えばイエローケーキ。ベーキングパウダーで膨らませたケーキはかなり重め、スポンジケーキとパウンドケーキの間のような食感です。ここではそのイエローケーキを使用します。アメリカでは混ぜて焼くだけのイエローケーキミックスが人気ですが、インスタントを買うまでもないほど簡単なのでどうぞ手作りしてください。フロスティングはクリームチーズベースのクリームを使うこともあるようですが、ベリーと相性がいいのはやっぱり生クリーム。ケーキにたっぷりのせていただきます。一年中出回っているベリー類ですがやはり夏が一番おいしい季節です。大粒で甘くて、そして安い!季節はずれの輸入物とは大違い。アメリカンフラッグケーキは見た目だけでなく旬の味も楽しめるデザートです。ぜひお試しを!
- 中力粉 2カップ(260g)
- ベーキングパウダー 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- バター(室温) 115g
- 砂糖 1½カップ(300g)
- たまご 3個
- 牛乳 1カップ(240ml)
- バニラエッセンス 小さじ1
- 生クリーム 2カップ(480ml)
- 砂糖 大さじ4
- ブルーベリー、ラズベリー、いちご等のお好みのフルーツ
- オーブンを175度(華氏350度)に余熱しておく。23cmx33cmx5cmの型の内側にバターをぬっておく。中力粉、ベーキングパウダー、塩を一緒にふるっておく。
- バターと砂糖をスタンドミキサーのボールに入れて、白っぽくなるまで1−2分混ぜる。たまごを加えさらに混ぜる。
- 粉類を加え粉っぽさが無くなるまで混ぜる。最後に牛乳とバニラを加え、なめらかになるまで1−2分混ぜる。型に流し込み表面を平らにならす。
- 余熱しておいたオーブンで25−30分焼く。完全に冷ます。
- 生クリームと砂糖を8分立てに泡立てる。冷ましたケーキの表面に半量の生クリームをぬる。残りの生クリームは星型の口金をつけた絞り袋に入れる。
- ケーキを横長に置き、生クリームの表面に縦2.5cm間隔に横線をつける。左上の角の長方形の部分にはブルーベリーを並べる。 2.5cm幅のストライプにはラズベリーとホイップクリームの絞り出しを交互に飾る。